「置く」に当たる韓国語には、두다(デュダ)と놓다(ノッタ)の2つがあります。
では、この2つの違いは何ですか?
この違いが気になる方も多いかと思います。
そして、実は、두다(デュダ)と놓다(ノッタ)のどちらを使っても良い場面があります。
とにかく、紛らわしいこの2つの単語。
今回は、少しでもあなたの疑問を解決できるように韓国語「置く」についてお話させていただきます。
韓国語「置く」
韓国語で「置く」に当たる単語に두다(デュダ)と놓다(ノッタ)があります。
では、早速それぞれの単語がどんな場面で使われているのかについてお話させていただきます。
まずは、두다(デュダ)からです。
두다(デュダ)の特徴
두다(デュダ)=しまう、とどめて置く
두다(デュダ)のイメージを考える場合に、私がまず考えることは、
「しまう・とどめる」
この2つのイメージです。
例えば、
「会社に置いてある書類を取りに行きます」
「一晩、冷蔵庫に置いてから食べる」
このような場面で使われる単語が두다(デュダ)です。두다(デュダ)は基本的には「モノがしまってある」という意味があります。
두다(デュダ)の例文
■ ここに置いてあった書類はどこですか?
ヨギエ ドゥオットン ソリュヌン オディヤ |
여기에 두었던 서류는 어디야? |
このように、두다(デュダ)を使うことができます。
~に置いてあった●●
この使われ方は、두다(デュダ)を使う場合はよく使われています。
■ 倉庫に置いてあった商品
チャㇺゴエ ドゥトットン サンプム |
창고에 두었던 상품 |
■ 家に置いてあったお菓子
チベ ドゥオットン クァジャ |
집에 두었던 과자 |
このように「~に置いてあった●●」の使い方は非常に簡単です。置くと表現する際には、必ず두다(デュダ)を使わなければいけない時があります。それがどんな場面かというと、
- 念頭に置く
- 距離を置く
- 時間を置く
私が知っている限りは、この3つの場合は必ず두다(デュダ)を使います。もしかすると、この他にもあるかもしれませんが、まずは、この3つは두다(デュダ)だと考えて間違いありません。
■ 念頭に置く
ヨㇺデュエ デュダ |
염두에 두다 |
「念頭に置く」とは「そのことを忘れずに心に留めて置く」のような意味合いがあります。つまり、「忘れないように心がける」といった意味合いです。
■ 距離を置く
ゴリルㇽ デュダ |
거리를 두다 |
距離を置くは、韓国語では거리를 두다(ゴリルル デュダ)となります。「距離を置く」はカップルなどの人間関係においてよく使われる言葉です。
例えば、
「彼女と距離を置く」
「あの人と距離を置く」
つまり、関係性は完全には絶たれていないけど「お互いに離れる」
こういった意味合いだと私は認識しています。
■ 彼女と距離をおきました
ヨジャチングハゴ ゴリルㇽ デュオッソヨ |
여자친구하고 거리를 두었어요 |
このように表すことができます。
■ 時間を置く
シガヌㇽ デュダ |
시간을 두다 |
「時間を置く」と言いたい場合には、시간을 두다(シガヌル デュダ)と言います。
「時間を置く」とは『しばらく間をおく』
このような意味で使われる言葉です。例えば、
■ 少し時間を置いてから、もう一度話しましょう
チョグㇺシガヌㇽ デュゴナソ タシ イヤギ ハジャ |
조금 시간을 두고나서 다시 이야기 하자 |
「置いてから」と言いたい場合には、두고나서(デュゴナソ)と言います。
놓다(ノッタ)を使う場面
次に、놓다(ノッタ)を使う場面についてお話させていただきます。
놓다(ノッタ)=置く、設置する
놓다(ノッタ)を使う場面は、「置く」「設置する」といった意味合いがあります。
놓다(ノッタ)を使った例文
■ 机の上に置いた
チェㇰサンウィエ ノアッタ |
책상위에 놓았다 |
놓다(ノッタ)を使って「置いた」と言いたい場合には놓았다(ノアッタ)と言います。
■ テレビの上には何も置かないでください
テレビジョン ウィエ アムゴッド ノッジ マセヨ |
텔레비전 위에는 아무것도 놓지 마세요 |
「置かないでください」と言いたい場合には、 놓지 마세요(ノッジマセヨ)と言います。
それから、何かを部屋に「置いてもらう」と言いたい時にも놓다(ノッタ)が使えます。
例えば、
■ 会社にコピー機を置いてもらえませんか
フェサエ ボㇰサギルㇽ ノア ジュシゲッソヨ |
회사에 복사기를 놓아 주시겠어요 |
「置いてもらえませんか」は韓国語では 놓아 주시겠어요というと、丁寧なお願いの仕方になるためオススメです。
두다(デュダ)と놓다(ノッタ)両方使える場面
実は、두다(デュダ)と놓다(ノッタ)の両方が使える場面があります。
- 「机の上に本をおく」
- 「テーブルに皿をおく」
- 「商品を棚におく」
このような時には、두다(デュダ)と놓다(ノッタ)の両方を使うことができます。
正直、私自身もこの두다(デュダ)と놓다(ノッタ)の単語は適当にどちらを使ってもオッケイだと考えています。
なぜなら、どちらを使ってもそれなりに意味が通じているので、困った経験がありません。
私の実体験ですが、この두다(デュダ)と놓다(ノッタ)の違いを意識しなくても、全然日常生活に市場が出ません。
ですので、気にせず、どちらかの単語を使ってみることをオススメします。
もしも、相手に伝わっていないと思えば、使っていない方の単語を試せば良いと思います。
置いておく
「おく」を使った表現に『置いておく』という言葉がありますよね。
私自身は、この「置いておく」という言葉をよく使っているような気がしています。
■ 두다(デュダ)を使ったケース
デュオ ノッタ |
두어 놓다 |
■ 놓다(ノッタ)を使ったケース
ノオ デュダ |
놓어 두다 |
この2つの表現はどちらも「置いておく」という意味になります。
置いていく・置いてくる
「置いてくる・置いていく」という言い方も두다(デュダ)と놓다(ノッタ)のそれぞれの単語で作ることができます。
【두다の場合】
■ 置いていく
デュゴ カダ |
두고 가다 |
■ 置いてくる
デュゴ オダ |
두고 오다 |
【놓다の場合】
■ 置いていく
ノッゴ カダ |
놓고 가다 |
■ 置いてくる
ノッゴ オダ |
놓고 오다 |
このように表すことができます。
どちらの単語を使っても「置いてくる・置いていく」という意味合いになります。
ですが、若干それぞれの単語には、ニュアンスの違いがあります。
この2つのニュアンスの違いが知りたい方は、以下の解説を読み進めてください。
놓고 가다/놓고 오다
「一時的に置いてある」
두고 가다/두고 오다
「長時間または、永遠に置いていく(くる)」
このような意味合いがあります。
ですので「置いていく(くる)」時間の差が若干あると認識しておくと良いです。
今回のお話のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は韓国語「おく」についてお話させていただいております。
韓国語で「おく」に当たる韓国語は두다(デュダ)と놓다(ノッタ)があります。
두다(デュダ)=しまう・留めておく
놓다(ノッタ)=置く・設置する
このように、それぞれの単語によってニュアンスが変わってきます。
ですが、私的には、ニュアンスの違いはあると思いますが、どちらを使っても会話が通じると考えています。
ですので、細かいことは気にせず、まずは使ってみることが大切だと感じています。
話していく中で、相手に伝わりにくいのであれば、単語を変えてみれば良いと思っているからです。
また、두다(デュダ)を使わないといけない場面もあります。
- 「時間をおく」
- 「念頭におく」
- 「距離をおく」
こういった言葉を表現したい場合には、두다(デュダ)を使って表すことも覚えておくと便利ですよね。
今回のお話が、少しでもあなたのお役に立てば幸いです。
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長文読んで下さり本当にありがとうございます。