韓国語で「違う」に当たる言葉は、다르다(タルダ)です。
「それは事実と違います」
「約束が違うよ」
「友達だと思ったら違っていた」
このように、「違う」を表す表現には色々なものがありますよね。
実は、다르다(タルダ)以外の単語を使って表される場合もあります。
今回は韓国語「違う」について色々とお話させていただきます。
韓国語「違う」
違うには、主に2つの形があります。
1;異なっている。同じではない。
2;間違っている。
この2つの形があります。
この2つの意味の違いによって、使われる単語が変わってきます。
それでは早速、それぞれの使われる単語についてまとめてみます。
다르다=異なっている
다르다(タルダ)は、「異なっている・同じではない」という意味で使われる単語です。
「それは事実とは違います」
「日本と韓国は違います」
このように、異なっていることを強調したい場合には、다르다(タルダ)が用いられます。
다르다(タルダ)の例文
それは事実とは違います |
クゴスン サシルグァ タルンニダ |
그것은 사실과 다릅니다 |
このように使います。
「違います」と言いたい場合には、例にもある通り、 다릅니다(タルンニダ)と使います。
違います(丁寧) |
タルンニダ |
다릅니다 |
この 다릅니다(タルンニダ)ですが、フォーマルな場面やニュース番組など、少し堅苦しい表現となります。
そこで、一般的な表現として使える言葉がこれです。
違います |
タルラヨ |
달라요 |
このフレーズです。
この달라요(タルラヨ)でも丁寧な言い方ですので、一般的にはよく使われるフレーズです。
それからもっとカジュアルに使いたい場合には、このように言うことができます。
違うよ |
タルラヨ |
달라요 |
「違うよ」とカジュアルに表現したい場合には、달라요(タルラヨ)と言います。
●●と違って
「●●と違って・・・」
このように、何かと比較して違う部分を言いたい時もありますよね。
例えば、日本と韓国で大きく違う部分に「軍隊」があります。
ご存知の方の多いと思いますが、韓国には軍隊の制度があります。
ちなみに、私の知り合いのお兄さんは、軍隊に行かずにその代わりに刑務所に入って過ごしたという経歴があるそうです。
宗教的なことで軍隊に行かない人もいるそうです。
日本と違って韓国では軍隊に行かなければいけません |
イルボンハゴ タルラソ ハングゲソヌン グンテヘ カヤヘヨ |
일본하고 달라서 한국에서는 군대에 가야 해요 |
「●●と違って」と言いたい場合には、●●하고 달라서(ハゴ タルラソ)と言います。
また、「違う」と言いたい時には、다르다(タルダ)と使います。
ソウルと釜山では発音が違う |
ソウルハゴ ブサヌン バルミ タルダ |
서울하고 부산은 발음이 다르다 |
韓国でもソウルが標準語となっており、釜山は関西弁のように方言が入っているそうです。
私自身は、釜山に住んでいたので、釜山の発音に慣れていますが、ソウルの方の話し方が少し静かな口調に聞こえます。
発音は「アクセント」とも呼ばれています。
アクセント |
アクセントゥ |
악센트 |
抑揚 |
オギャン |
억양 |
韓国語ではイントネーションや発音のことは악센트(アクセントゥ)、억양(オギャン)と呼ばれることもあります。
「違いました」の言い方
違いました |
タルラッソヨ |
달랐어요 |
「違いました」と言いたい場合には、달랐어요(タルラッソヨ)と使います。
それから、少しカジュアルに「違ったよ」と使いたい場合にはこのようになります。
違ったよ |
タルラッソ |
달랐어 |
ちなみに、「違ってもいいですか」の言い方についてもまとめてみます。
違ってもいいですか? |
タルラド デヨ |
달라도 돼요 |
「違ってもいいですか?」と言いたい場合には、달라도 돼요(タルラド デヨ)と言います。
使える5つのフレーズ
다르다(タルダ)を使って表すことができる5つの言い方についてお話させていただきます。
何が違いますか? |
モガ タルラヨ |
뭐가 달라요 |
これは違うじゃないですか! |
イゴスン タルジャナヨ |
이것은 다르잖아요 |
違うお店 |
タルン カゲ |
다른 가게 |
違った情報 |
タルン ジョンボ |
다른 정보 |
違う話 |
タルン イヤギ |
다른 이야기 |
この5つは、日常での生活でもよく使えるフレーズです。
覚えておくと便利だと思います。
それから単語を覚えることも大切な要素ではありますが、そもそも、勉強の仕方を勉強することでビジネス、語学、資格取得など幅広い分野を制覇することができます。
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違う=틀리다
「違う」を表す単語には틀리다(トゥルリダ)もあります。
次は、この틀리다(トゥルリダ)についてお話させていただきます。
틀리다=間違っている
틀리다(トゥルリダ)を使う場面としては「間違っている」という意味で使われます。
「計算が違っています」
「答えが違っています」
これらの例文から分かるように、間違っているというニュアンスに対して틀리다(トゥルリダ)が使われます。
틀리다(トゥルリダ)の例文
約束が違います |
ヤクソギ トゥルリョヨ |
약속이 틀려요 |
틀리다(トゥルリダ)を使って「違います」と言いたい場合には、틀려요(トゥルリョヨ)と使います。
「違っていました」の言い方
この틀리다(トゥルリダ)を使う場合は、「間違っていました」と使う場面が多いです。
例えば、
「電話番号が間違っていました」
「計算が間違っていました」
このように、行動した後に間違いに気づく場合が多いためです。
電話番号が間違っていました。 |
ジョナボノガ トゥルリョッソヨ |
전화번호를가 틀렸어요 |
計算が間違っていました |
ケサニ トゥルリョッソヨ |
계산이 틀렸어요 |
このように、「間違っていました」と言いたい場合には、틀렸어요(トゥルリョッソヨ)と使います。
両方使えてしまう!?
ここまで、다르다(タルダ)と틀리다(トゥルリダ)の使い方についてお話させていただいております。
実は、다르다(タルダ)と틀리다(トゥルリダ)がどちらでも使うことが可能な場合があります。
このお話をする前に、다르다(タルダ)と틀리다(トゥルリダ)の振り返りをします。
다르다(タルダ)=異なっている・同じではない
틀리다(トゥルリダ)=間違っている
このようにそれぞれの単語に違いがあります。
ですが、ここで曖昧な部分が出てきます。
それが、「異なっている」と「間違っている」の意味の白黒の付け方です。
実は、ここがかなり曖昧です。
つまり、場面によっても「異なっている」「間違っている」のニュアンスの違いがはっきりしない場合が多いのです。
少し例文を出します。
「事実と違う内容」
このような文があるとしましょう。
この内容の場合、
1;事実と異なる内容
2;事実と間違っている内容
1でも2でも言い表せてしまうのです。
しかも、最近の韓国の社会では「異なっている」の意味であっても틀리다(トゥルリダ)が使われる場面が増えてきています。
ですので、明確に白黒はっきりつけなくても良いと個人的には考えています。
ちなみに、本来は다르다(タルダ)を使わなければいけない場面で、틀리다(トゥルリダ)を使えば、少しくだけた柔らかい表現になるそうです。
ですが、絶対に다르다(タルダ)でなければ意味がおかしくなる場面があります。
絶対に다르다(タルダ)!
これまでは、다르다(タルダ)でも틀리다(トゥルリダ)でも良い場面についてお話しさせていただいております。
ですが、実は、絶対に다르다(タルダ)出ないと意味がおかしくなる場面があります。
それが、「他の」と言い換えられる場面です。
絶対다르다(タルダ)を使う時
「他の」に言い換えられる時
実は、絶対다르다(タルダ)でないといけない時があります。
それが「他の」に言い換えられる時というルールがあります。
例えば、あなたが悩んでいたとして、相談に乗ってくれる人を探しているとしましょう。
こういった時には色々な人の話を聞く時もあるかと思います。
同僚
職場の上司
友達
このように、一人だけではなく違う人からもアドバイスを求める場面です。
この時の「違う人」に注目してみてください。
この場合の「違う」は、『他のひと』という言葉にも言い換えることができますよね。
こういった場面での「違う」については、다르다(タルダ)でないといけないというルールです。
つまり、「違う」の意味が「他の」という意味になっている場合に限ります。
違う人に聞いてみます |
タルン サラムエゲ ムロボゲッソヨ |
다른 사람에게 물어보겠어요 |
違う店を探してみます |
タルン カゲルル チャジャボゲッソヨ |
다른 가게를 찾아보겠어요 |
「違う店を探す」と言いたい場合にも「他の店」と言い換えることが可能です。
ですので、この場合も다르다(タルダ)を使って表現します。
違う=そうではない
最後に、あと1つの「違う」を表す単語についてお話させていただきます。
違う=아니다(アニダ)
「違う」を表す単語に아니다(アニダ)という単語もあります。
この아니다(アニダ)には「そうではない」という意味があります。
아니다(アニダ)の例文
「あなたは学生ですか?」
「いいえ違います。私は学生ではありません」
このように、「学生ですか」と聞かれた際に「違います」言いたい場面では아니다(アニダ)が使われます。
つまり、この場合の「違う」は「そうではありません」という意味になります。
「違います」の言い方
違います(丁寧) |
アニンニダ |
아닙니다 |
아니다(アニダ)を使って「違います」と言いたい場合には、아닙니다(アニンニダ)という言い方があります。
この表現は、とても丁寧な言い方になります。
違います |
アニイェヨ |
아니예요 |
「違います」と言いたい場合には、아니예요(アニイェヨ)と言うこともできます。
それからもう少しカジュアルに表現するとこのようになります。
違うよ |
アニヤ |
아니야 |
このように表すこともできます。
「話が違う」はどう言う?
「話が違う」という言葉がありますよね。
日本語的に言えば、「約束が違う」「期待していたものとは違う」といういみになります。
この言葉を韓国語でいうと、このようになります。
話が違う |
イヤギガ タルラジダ |
이야기가 달라지다 |
話が違う |
ヤクソギ タルダ |
약속이 다르다 |
このように色々な言い方があります。
달라지다(タルラジダ)は、「変わった」という意味になります。
つまり、最初言ったことから、「話が変わった」という意味合いになります。
喧嘩の原因はコレだった!?
今回のお話では「違う」について、色々とお話させていただいております。
お互いの「違い」をなかなか受け入れられずに、喧嘩になってしまうことってありませんか?
そこで、私がこれは深いと思ったお話をご紹介させていただきます。
喧嘩の原因は「間」が関係しているそうです。
『あの人のやっていることは 間違っている』
『あの人の考え方は 間違っている』
私もそうですが、すぐに白黒はっきりとつけたくなる瞬間があります。
『あなたは間違っています』
このように言われると、ムカッときませんか?
でも、ここからあることをします。
「間」を抜いてみましょう。
すると、このように変身します。
『あの人のやっていることは、私と違っている』
『あの人の考え方は、私と違っている』
このように変わるわけです。
間というのは、あなたとその人の間に大きな壁や隔たりを作ってしまうのです。
ですので、お互いの『間違い』に意識を向けるのではなく、あなたと私の『違い』に目を向けると心の持ち方が変わってくるのです。
このお話は、ひすいこたろうさんの「ハッピーになる名言セラビー」に書いてあったお話です。
自分の視点を少しずらしてみることで、新しい発見がありませんか?
もしよろしければ、参考になさってみてください。
今回のお話のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は韓国語「違う」についてお話させていただいております。
韓国語で「違う」を表す単語は3つあります。
1;다르다(タルダ)=異なっている
2;틀리다(トゥルリダ)=間違っている
3;아니다(アニダ)=そうではない
この3つです。
それぞれの単語によって使い方が異なってきます。
ですが、最近の韓国の傾向は、다르다(タルダ)と틀리다(トゥルリダ)の違いがなくなってきている傾向にあります。
ですので、そこまで神経質にならなくても、相手には伝わることが多いです。
ただし、「違い」という意味が「他の」という意味に置き換えられる場合には、다르다(タルダ)を使うというルールがあります。
ですので、この部分だけは意識されることをオススメします。
それから、相手と意見や考え方が違っても、それは当然のことだと考えることも必要です。
作家の村上春樹さんは、このように言っています。
他人と同じものを読んでいれば、
他人と同じ考え方しかできなくなる
確かに、この通りだと納得させられます。
それから、ガンジーさんの言葉もグサッと心に響きます。
自分とは異なる考え方を受け入れられないのも、
暴力の一つの形です
この言葉も、非常に重みのある言葉だと感じています。
物事の白黒ではなく『グレーゾーンを広げていけるかどうか』
この部分が、人間の器を大きくする上で大切だと私自身は考えています。
今回のお話が少しでもあなたの役立つ情報になれば幸いです。
オススメの書籍はこちら!
長文読んでくださり、ありがとうございます。