「白い」を表す韓国語には、희다(ヒダ)と하얗다(ハヤッタ)の2つの単語があります。
この2つの単語には、どちらも使える単語もあれば、희다(ヒダ)や하얗다(ハヤッタ)だけしか使えない単語もあります。
それぞれで少しずつ意味合いの違い単語ですので、間違いやすい単語だと言えます。
そこで今回は、韓国人と結婚して6年になる韓国通の私が、韓国語「白い」についてお話させていただきます。
韓国語=희다(ヒダ)の意味とは?
白い
희다(ヒダ)の白いには、灰色がかった濁った白も含まれます。
つまり、白っぽい色を使いたい場合には、희다(ヒダ)を使うと良いです。
使い方
これは、희다(ヒダ)に限らず、하얗다(ハヤッタ)でも言えることなのですが、「白いです」という言葉ではあまり使われません。
例えば、
「白いご飯」
「白い封筒」
このように、白いという表現でよく使われます。
ヒン パブル モゴヨ
흰밥을 먹어요
例文にあるように、白いと言いたい場合には、흰(ヒン)と使います。
また、희다(ヒダ)には自然な白っぽさを表す場合が多いです。
例えば、「白い髪」と言いたい場合に、희다(ヒダ)と하얗다(ハヤッタ)で比べてみます。
・흰 머리
흰 머리(ヒン モリ)の場合には、自然な白髪をイメージします。自然な白髪とは、染めたりせずに、元から生えている白髪というイメージです。
これに対して、
・하얀 머리
このように、하얗다(ハヤッタ)を使って、「白い髪」と表す場合もあります。
ですが、この場合には、人工的に髪を白色に染めた髪というニュアンスが強いです。
このような部分から、희다(ヒダ)は、白だけではなく、少し灰色の混じった白まで、幅広く使える単語です。そして、「自然な白さ」が特徴的です。
ですので髪などで、元から生えている白髪を伝えたい場合には、희다(ヒダ)を使うと良いです。
白い歯について
희다(ヒダ)には、「自然な白さ」というニュアンスが強いです。
ここからは、もう一つ例をあげて、희다(ヒダ)についてお話させていただきます。
「白い歯」という言葉があると思いますが、自然な白い歯を相手に伝えたい場合には、희다(ヒダ)を使って表します。
ヒン イ
흰 이
このように、흰 이(ヒン イ)と表します。
ちなみに、韓国語で歯は이(イ)というのですが、歯という単語をよく勘違いされている方もいます。
実は、私も勘違いしていた一人なのですが、韓国語で歯科は치과(チグァ)と言います。
ですので、歯を치(チ)だと思われている方が結構いらっしゃいます。
ですが、「歯を磨く」といった歯を言いたい場合には、이(イ)と使いますので覚えておかれると便利です。
ちなみに、この「白い歯」は、하얀 이(ハヤン イ)と使うこともできます。
この하얗다(ハヤッタ)を使った場合には、「白くした歯」という形になります。
つまり、「ホワイトニングなどをしてお手入れした歯」というイメージになります。
ですので、自然な歯ではなく、「白くした歯」といったイメージであることを覚えておかれると非常に便利です。
하얗다(ハヤッタ)=真っ白
これまで、お伝えしてきた通り、하얗다(ハヤッタ)の白さは、「人工的な白さ」というニュアンスが強いです。
それから、하얗다(ハヤッタ)には「真っ白」という意味があります。
ですので、真っ白いと言いたい場合には、하얗다(ハヤッタ)と使えば言いたいことがよく伝わります。
使い方
ハヤン ドレス
하얀 드레스
チグァエソ イルル ハヤッケ ハンダ
치과에서 이를 하얗게 한다
하얗다(ハヤッタ)を使って、白いと表したい場合には、하얀(ハヤン)と表します。
また、「白く」と言いたい場合には、 하얗게(ハヤッケ)と使います。
ここまでのおさらい
韓国語「白い」のおさらいをしてみます。
まず、韓国語で「白い」を表す単語は主に2つです。
・하얗다(ハヤッタ)
この2つの単語が主に使われます。
희다(ヒダ)の場合は、灰色がかった白い色も含めて、幅広く使われる単語です。
ですので、「白っぽい色」を表したい場合にも희다(ヒダ)が使えます。
これに対して、
하얗다(ハヤッタ)の場合は、人工的な白というニュアンスがあります。
例えば、「白い歯」という言葉は、どちらの単語も使えます。
・하얀 이(ハヤン イ)
このように、どちらの単語を使っても表すことができます。
ですが、ニュアンスが少し違ってきます。
흰 이(ヒン イ)の場合は『元から生まれ持った白い歯』というニュアンスが強いです。
これに対して、
하얀 이(ハヤン イ)の場合は『人工的に白くした歯」というニュアンスが強くなります。
同じ「白い」という単語ですが、韓国人の受け取り方には少し違いがあります。
こんな細かい部分まで、考えながら単語を使うのは、個人的には非常に面倒くさいと感じています。
ですが、あなたが、相手により細かいニュアンスを伝えたい場合は、こういったニュアンスの違いまで伝えられると、よりコミュニケーションの幅がひろがりますよね。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は韓国語「白い」についてお話させていただきました。
韓国語で「白い」を表す単語には희다(ヒダ)と하얗다(ハヤッタ)の2つがあります。
もちろん、どちらの単語を使っても問題なく使える場合もあります。
「白い雲」
「白いTシャツ」
「白い花」
こういった単語であれば、どちらの単語を使っても問題ありません。
どちらの単語を使っても、意味的にはそれほど違いはありません。
「白いTシャツ」がどちらの単語も使えるわけなので、例えば、「白いズボン」「白い服」「白いネクタイ」など自分で白いと感じたものに使えば良いです。
それから、희다(ヒダ)を使って表す単語についても少しシェアさせていただきます。
「白いご飯」
「白砂糖」
「白くま」
こういった「白」といった表現をする場合には、たいてい희다(ヒダ)を使って白いと表す場合が多いです。
흰 밥(ヒン パブ)
흰 설탕 (ヒン ソルタン)
흰곰(ヒン ゴム)
このように、희다(ヒダ)を使って表します。
間違ったら恥ずかしいな・・・
こういった気持ちを私もかつては持っていましたが、今では、開き直って細かいことは気にせずコミュニケーションをとるようにしています。
こっちの方が、気持ち的に楽で、意外に間違っても会話が弾む場合が多いように感じています。
今回のお話が、少しでも役に立つ情報になれば幸いです。