連体形って何?
漢字が難しいけど、10分で本当にマスターできるような話なの?
私、難しい言葉が大嫌いです。
私は、日本語教師の免許を持っていますが、「助詞」「助動詞」「継続動詞」「瞬間動詞」など、どれも難しい言葉で固められたものばかりです。
せっかく語学に興味があったとしても、始めの3分で脱落してしまう可能性も高いんです。
今回は、韓国語の形容詞と過去の連体形の作り方をできるだけ簡単に、単純に分かりやすく解説していきます。
韓国語で形容詞と過去の連体形を勉強すべき理由
[voice icon=”https://www.xn--vcsw1ah2qyr3d.com/wp-content/uploads/2019/03/9876.png” name=”ダイちゃん” type=”l”]こんにちは。韓国語専門ライターのダイちゃんです。[/voice]
連体形という言葉は別として、韓国語を勉強する上で「連体形」は切っても切れない大きな存在です。
連体形って何?と思っている方もいると思いますが、まずは、そもそも、なぜ、連体形を勉強することが大切なのかについてお話させていただきます。
連体形を勉強すべき理由は大きく2つあると考えています。
理由1;相手に気持ちが伝わりやすくなる
まず連体形を勉強することで、相手に自分の気持ちを伝えやすくなります。
例えば
この2つの文を比較してみると、明らかにBの方が言った人の気持ちが伝わりやすいですよね。
当たり前じゃん!と思われるかもしれませんが、Bのような表現をするために大切な武器が「連体形」です。
連体形を作ることができることで、あなたの気持ちをより相手に伝えやすくなるのです。
簡単に連体形の解説をつけると、
形容詞の連体形の場合は「形容詞+名詞」
過去の連体形の場合は「動詞+名詞」
この関係で成り立っています。
10分でマスターなんて嘘っぱち!?
次に、それぞれの連体形の作り方を解説します。
ここで、あなたに謝らなければいけないことがあります。
それが連体形を10分でマスターすることは難しいということです。
基本的な形は全てマスターできるのですが、連体形には例外と不規則変化がありまして、これらを完璧に操ろうとおもうと10分では難しいのです。
ですが、慣れれば誰でも作れるようになるので、安心して取り組んでみてください。
形容詞の連体形の作り方
まずは、形容詞の連体形の基本編です。
基本的には、形容詞にパッチㇺがある時とない時で連体形の作り方が変わってきます。
- 形容詞にパッチㇺがある時は「語幹+은」
- 形容詞にパッチㇺがない時は「語幹+ㄴ」
この作り方が基本形です。
もう少し具体的に解説しますと、次のようになります。
例えば、パッチㇺのついている形容詞に小さいを表す작다(ジャㇰタ)があります。
この単語を連体形にすると、작은(ジャグン)となります。
こんな感じで「小さい+名詞」という形で「小さい字」と連体形を作ることが簡単にできます。
その他にも、
「大きいかばん」と連体形を作りたい場合は、큰 가방(クン カバン)となります。
それから、「日本は温泉が多い国だ」と言いたい時の「多い国」は많은 나라(マンヌン ナラ)と言えばオッケイです。
このように、
形容詞にパッチㇺがあるかを見てから、
은 かㄴを付ければ簡単に完成
します。
形容詞の連体形で注意するポイント3つ
形容詞の連体形には注意するポイントが3つあります。
つまり、連体形を作る上での例外が存在するという意味です。
3つの注意点なんて、いちいち読んでいる時間なんてないから、手っ取り早く動画とかで解説してよ。
このような人も多いと思います。
そこで、手っ取り早く形容詞の連体形を学びたい方のために、動画で簡単に解説します。
時間のない方や、いちいち読むのが面倒だと感じる方は是非ご覧になってみてください。
注意点1「있다・없다に気を付けろ」
まず、一つ目に잇다(イッタ)없다(オㇷ゚タ)のつく形容詞には는のみを使うという注意点です。
있다(イッタ)と없다(オㇷ゚タ)で主に代表的な形容詞は次の4つです。
- 재미있다(チェミイッタ)=面白い
- 재미없다(チェミオㇷ゚タ)=面白くない
- 맛있다(マシッタ)=美味しい
- 맛없다(マドㇷ゚タ)=美味しくない
この4つです。
これらの形容詞を使って連体形を作りたい場合は는で作ることができます。
「面白い映画」と言いたい場合は、재미있는 영화(チェミインヌン ヨンファ)と連体形を作ります。
それから、
美味しいを表す재미있다(チェミイッタ)を使って連体形を作ると、
재미있는 라면(チェミインヌン ラミョン)といった形で連体形が作れます。
ここで押さえておくべきポイントは、있다(イッタ)없다(オㇷ゚タ)のつく形容詞で連体形を作りたい場合はいずれも는(ヌン)が付くという点だけです。
注意点2「ㅂのパチムは운に変えろ」
注意点の2つ目は、形容詞のパッチㇺにㅂがつくケースでは、ㅂを取って운を付けるルールです。
上記の形容詞以外にもㅂのついている形容詞はたくさんありますが、よく使う形容詞を載せてみました。
これらの単語を連体形にしたい時には、ㅂを外して운を付けて名詞と合わせると簡単に連体形を作ることができます。
ㅂのパッチㇺの形容詞を連体形にする場合は、以下のように作ることができます。
ここでの注意点は、좁다(ジョㇷ゚タ)です。この単語を連体形にする場合は、운ではなく은を使って連体形を作ります。
上記に示したような「軽い風邪」と言いたい場合は、가벼운 감기(カビョウン カンギ)、「暗い顔」と言いたい場合は、어두운 얼굴(オデュウン オㇽグㇽ)となります。
注意点3「ㅎのつくバチムはㅎを落とせ」
ㅎのバチムのつく形容詞にも注意が必要です。
ㅎのつく形容詞の大きな特徴は、色に関する形容詞が多い点です。
上記に示したように、黄色を意味する노랗다(ノラッタ)や白を意味する하얗다(ハヤッタ)など色を表す形容詞にはㅎがついています。
このようにㅎのついている形容詞の場合は、ㅎを外しㄴを付けることで連体形の形を作ることができます。
例外はまだあるんです!
実は、形容詞の連体形を作る上で、注意する形容詞はまだあるんです。
まだ、あるの!?と思われた方も多いと思いますので、興味のある方だけご覧になってみてください。
注意点4「ㄹのパチムのつく形容詞」
ㄹのパチムがつく形容詞にも注意が必要です。
このような単語がㄹのつく形容詞の代表的な単語です。
ㄹのつく形容詞で連体形を作る場合は、ㄹをとってㄴをつけると完成します。
ㄹを外してㄴを付け加えると上記のような形で連体形を作ることができます。
形容詞の連体形のまとめ
以上が、形容詞の連体形の作り方です。
例外となる形容詞が多いため、正直、10分読んでいきなり使えるかというと難しい部分があります。
しかし、覚えたことはアウトプットしないと実際に身につかないので、机でカリカリと勉強するよりも、実際の話で使ってみながら試す方が2倍から3倍のスピードで使えるようになります。
動詞の過去の連体形の作り方
次に、動詞の連体形の作り方についてお話させていただきます。
動詞の連体形とは、
●●した△△
という形が一般的です。
例えば、
- 昔、家族で行った動物園
- 食べたかったレストラン
- 見たかった映画
このような表現が一般的な動詞の連体形です。
動詞の過去の連体形の作り方
動詞の過去の連体形の作り方はシンプルです。
まずあなたがすべきことは、
- パッチㇺがあるか、ないかを確認します。
- パッチㇺがある時は、은をつけます。
- パッチㇺがない時は、ㄴをつけます。
あなたがすることは、たったこれだけです。
では、実際に具体的な例を示しながら動詞の過去の連体形について解説していきます。
この他にもたくさんの動詞がありますが、主にパッチㇺがある動詞とパッチㇺのない動詞に分かれます。
では、次に動詞の過去の連体形についてお話させていただきます。
上に示したように、例えば「行く」を表す가다(カダ)はパッチㇺない動詞なので、過去の連体形にすると간(カン)となります。
また、食べるを意味する먹다(モㇰタ)の場合はパッチㇺがある動詞なので過去の連体形にすると먹은(モグン)に変わります。
このように、動詞にパッチㇺがあるのかないかによってそれぞれ、連体形の作り方は変わってきます。
動詞の過去の連体形の例外について
形容詞の連体形にも例外があったように、動詞の連体形の作り方にも例外のある動詞が存在します。
それが、
- パッチㇺにㄹのつく動詞
- パッチㇺにㄷのつく動詞
この2つが代表的な例外の動詞です。
では、それぞれ簡単に解説していきます。
ㄹのつく動詞にご注意を
ㄹのつく動詞に作るを表す만들다(マンドゥルダ)があります。
この만들다を過去の連体形に変える場合は、ㄹを外してㄴを代わりに付けると完成します。
そうすると上で示した形になり「作った●●」という意味で使うことができます。
ㄷのつく動詞にご注意を
動詞で注意の必要な動詞がもう1つあります。
それが、パッチㇺにㄷのつく動詞です。
ㄷのつく動詞には、
- 듣다(聞く)
- 걷다(歩く)
このような単語があります。
ㄷのつく動詞の場合は、ㄷの代わりにㄹを付け、その次に은をつけます。
少し複雑な形に変わりますが、慣れてくれば少しずつ簡単になってくると思います。
この動画チェック
今回は韓国語の形容詞と過去の動詞の連体形について色々とお話させていただきました。
多分、まだ頭の中がチンプンカンプン状態かもしれません。
これは当たり前で、連体形の作り方は慣れるまでに時間がかかって普通だからです。
逆に言うと、少しずつ慣れてくると飛躍的にあなたの会話力、文法力が伸びていくという意味を表しています。
だからこそ、時間をかける必要があります。
ですが、いちいち読むのが面倒だと思われた方も多いと思います。
この気持ちかなり分かります。私も面倒くさがり屋なのです。
そこで、私が今回のお話をまとめた動画も作りましたので、暇な時にコーヒー片手にリラックスしてご覧になってください。
本日のお話は以上です。
長文読んで下さり本当にありがとうございます。