韓国語で「弾く」は치다です。
「ピアノを弾く」
「バイオリンを弾く」
このように、「弾く」は楽器を弾く際に使われることが多いですよね。
実は、韓国語では楽器によって「弾く」における単語が違ってきます。
私自身もよく間違えていたのですが、実は、バイオリンは치다ではありません。
正直、別に韓国人にバイオリンを치다使ったらダメなの?と聞くと、
「別に意味は分かるよ」と言われました。
ですので、そこまで神経質に考える必要はないと思います。
ですが、楽器ごとに「弾く」の単語が知りたい方は、今回のお話を聞いていただければスッキリすると思います。
今回は韓国語「弾く」についてお話させて頂きます。
韓国語「弾く」
日本語では弦のある楽器は一様に「弾く」が使われます。
例えば、
「ギターを弾く」
「ピアノを弾く」
「バイオリンを弾く」
「オルガンを弾く」
このように、日本語の場合は楽器に関係なく「弾く」と言える場面が多いです。
しかし、韓国語の場合は、楽器の種類によって「弾く」単語が変わってきます。
そこで、まずは、一番使う可能性のある「ピアノを弾く」からお話させていただきます。
ピアノを弾く
ピアノやギターを弾く場合には、치다を使います。
ピアノ・ギターを弾く |
치다 |
このように、ピアノやギター、オルガンを弾く場合には치다を使います。
ですので、ピアノに似たオルガンも치다が使われます。
それから、ギター関連のベースやエレキギターなどもすべて치다が使われます。
例文
ピアノを弾きます |
피아노를 쳐요 |
ピアノを弾きますと言いたい場合には、피아노를 쳐요と表します。
ピアノを弾きました |
피아노를 쳤어요 |
「弾きました」と言いたい場合には、쳤어요と使います。
ギターを弾きたいです |
기타를 치고 싶어요 |
これは、私の気持ちなのですが、私は、ギターができません。
ですので、ギターが弾きたいと思っています。
そこで、「弾きたいです」と言いたい場合には、치고 싶어요と表します。
ギターが弾けないです |
기타를 칠 수 없어요 |
それから、「弾きたいです」ではなく、「弾けないです」と言いたい場合には、칠 수 없어요と使います。
この表現の他にも、칠 수 가 못해요と表すこともできます。
次に、バイオリンの「弾く」についてお話させていただきます。
バイオリンを弾く
韓国語ではバイオリンのように弓を使って弾く楽器の場合は、치다以外の単語を使います。
バイオリンを弾く |
바이올린을 켜다 |
このように、バイオリンを弾く場合には켜다という単語を使います。
バイオリンの仲間となる楽器には、ヴィオラやチェロ、コントラバスなどがあります。
これらの楽器は、弓を使って弾く楽器ですので、それぞれ겨다を使って表すことができます。
例文
バイオリンを弾く |
바이올린을 켜다 |
バイオリンを弾くと言いたい場合には、바이올린을 켜다と言います。
バイオリンを弾きます |
바이올린을 켜요 |
バイオリンを「弾きます」と言いたい場合には、켜요と使います。
バイオリンを弾きました |
바이올린을 켰어요 |
「弾きました」と言いたい場合には、켰어요と使います。
バイオリンを弾いてみたいです |
바이올린을 켜 보고 싶어요 |
バイオリンを「弾いてみたいです」と言いたい場合には、켜 보고 싶어요と使います。
バイオリンは弾けません |
바이올린은 결 수 없어요 |
「弾けません」と表したい場合には、결 수 없어요と使います。
この他にも実は、「弾く」を使って表す楽器があります。
それが、琴やハープなどの楽器です。
これらの楽器は指でつまびく楽器です。
韓国語では、別の単語を使って表されます。
琴やハープを弾く
琴やハープを弾く場合は、指でつまびいて音を出します。
韓国語では타다が使われます。
ハープや琴を弾く |
타다 |
타다には、「乗る」という意味もあるのですが、楽器で使うこともできる単語です。
例文
ハープを弾く |
하프를 타다 |
ハープは韓国語で하프と表します。
カヤグムを弾く |
가야금을 타다 |
カヤグムという楽器は日本でいうと、琴のような楽器で弦を指でつまんで音を出す楽器です。
琴を弾きたいです |
가야금을 타고 싶어요 |
琴は韓国語で가야금と表します。
ハープは弾けません |
하프를 탈 수 없어요 |
「弾けません」と言いたい場合には、탈 수 없어요と表します。
「できません」の言い方
楽器を使って表す場合に、
「弾けません」「弾けます」のような表し方の他に、
「できます」「できません」という言い方があると思います。
私個人的には、「ピアノが弾ける」「ピアノが弾けない」という表現よりも、
「ピアノができる」「ピアノができない」
このような表現の方がもっと使われていると感じています。
そこで、「できる」「できない」の言い方についてもお話させていただきます。
できる |
할 수 있어요 |
「できる」と言いたい場合には、할 수 있어요とよく使います。
ですので、「ピアノができる」と言いたい場合には、
ピアノができる |
피아노 할 수 있어요 |
このように表現することができます。
逆に、「できない」と言いたい場合には次のように表すことができます。
できません |
할 수 없어요 |
できません |
못 해요 |
「できません」と言いたい場合には、할 수 없어요や못 해요といった言い方ができます。
ですので、
ピアノができません |
피아노 할 수 없어요 |
このように表現することができます。
一般的な会話でも使える表現ですので、ぜひ、使ってみてください。
お話のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は韓国語「弾く」についてお話させていただきました。
日本語では弦のある楽器は同じ単語として「弾く」が使われています。
しかし、韓国語では使う楽器をどのように演奏するか。
この部分で単語がそれぞれ変わってきます。
ピアノを弾く |
치다 |
バイオリンを弾く |
켜다 |
琴やハープを弾く |
타다 |
このように、どのようにしてその楽器を弾くかによってそれぞれ別の単語が使われています。
ただし、別に、少しぐらい単語を間違えて使ったとしても、韓国人は普通に理解していますので、そこまで気にする必要はないと考えています。
最後に、有名な音楽家達が残した言葉を載せておきます。
ご参考になさってみてください。
ピアノを弾こうとするのではなく、
ピアノにピアノを弾かせるようにしなさい
〜レイモン・ティベルジュ〜
最高の先生は、自分の耳だ
〜ショパン〜
今回のお話が少しでもあなたの役立つ情報になれば幸いです。
長文読んでくださりありがとうございます。