別に・・・
私はこの別に・・・と聞くと女優の沢尻エリカさんを思い出してしまいます。
インタビューのある場面で「別に・・・」と発言して世間を賑わせた大女優です。
色々な意見があるかと思いますが、私は何が悪いの・・・と思ってしまいます。
別にいいじゃん!
このように思うのです。
さて、この「別に」という言葉ですがそれぞれの場面で間違った使い方をすると相手を混乱させチンプンカンプンな状態にしてしまう単語だということをご存知でしょうか?
その代表例が食事の場面です。
「お水や料理などを別にください」と言いたい時に별로 주세요と言ってしまうと相手は意味不明でモヤモヤがたまります。
별로には「別に」という意味が確かにあるのですが、使い方を間違っているために相手がモヤモヤとした気持ちになってしまうのです。
そこで、今回は韓国語「別に」の使い方についててお話させていただきます。
別にとは
そもそも、「別に」という単語にはどんな意味があるのでしょうか?
この「別に」という単語にはどのような意味があるのか。
この部分を理解しておくことで、それぞれの場面で使い分けがしやすくなります。
実は、「別に」という意味には主に3つの意味合いがあると考えています。
1.さほど、あまり
2.特に、わざわざ
3.他に、別々に
主にこの3つの意味合いがあります。
つまり、これらの単語はそれぞれの場面にマッチした単語が必要になってくるというわけなのです。
「別に」を学ぶ必要性
「別に」を学ぶ必要性は冒頭でもお伝えしましたが、
「別に料理をください」
「別にお支払いしましょう」
「別の皿をください」
このように、「別に」という単語を使う場面はウエイターやウエイトレス、店での会話でよく使われる単語です。
人との会話の場面で、間違った単語を発言してしまうと、あなたの会話が相手にうまく伝わらない可能性が高いです。
互いの関係がモヤモヤで気まずい雰囲気につながる可能性があるため、「別に」という単語のそれぞれの場面で使われる単語を覚えておく必要があります。
覚えておく必要があると言っても、たったの3つだけですので覚えることに苦労しません。
それでは、それぞれの場面で使える単語についてまとめてみます。
別に=さほど、あまり
別に=さほど、あまり |
별로 |
「別に」という単語のニュアンスが”さほど””あまり”という意味である場合には별로という単語を使います。
この별로を使う場面は否定表現と共に使われることが多いです。
例えば、
「人気の映画を見たが別に面白くなかったです」
「人気店でご飯を食べたけど別に美味しくなかった」
「たくさん歩いたけど別に疲れていません」
このように「別に」の後にくる形が否定の形で表されることが多いです。
それでは、早速例文を使って実際の使われ方についてまとめてみます。
例文
別に疲れていません |
별로 피곤하지 않아요 |
「別に疲れていません」と言いたい場合は별로 피곤하지 않아요と言います。
学校は別に楽しくありません |
학교는 별로 별로 즐겁지 않아요 |
「楽しくありません」と言いたい時は즐겁지 않아요と言います。
このように「別に」という意味が”さほど” ”あまり”という意味で使いたい場合には、
별로 + ●● 지 않아요
この形がよく使われます。
その他にも友達から
「最近変わったことあった?」
「別に・・・」
このような会話をしたい場合にも별로を使って表すことができます。
英語で言うところのnathing specialと似ています。
この会話も韓国語にしてみます。
「最近変わったことあった?」 |
요즘 어때? |
「最近変わったことあった?」と言いたい場合には요즘 어때?で相手に十分伝わります。
「最近変わったことあった」とはつまり「最近どうよ?」という意味なので長い文章を覚えるよりも、この요즘 어때?を使えば便利で簡単です。
別に |
별로 없어요 |
「別に何もないよ」「変わったことはないよ」という意味で相手に伝えたい場合には、
별로 없어요と伝えると良いです。
また별로 없어요以外の他の表現としては별로예여という表現もあります。
どちらを使っても良いですが私は별로 없어요を多用しています。
「あまり●●ではない」のまとめ
「別に」には”さほど””あまり”という意味があります。
このタイプの「別に』は否定表現で使われる場面が多いです。
ですので、実際に使えそうな否定表現をまとめておきます。
別におもろくなかった |
별로 재미 없어요 |
別に食べたくありません |
별로 먹고 싶지 않아요 |
別に行きたくありません |
별로 가고 싶지 않아요 |
別に心配していません |
별로 걱정하지 않아요 |
別にカッコよくありません |
별로 멋있지 않아요 |
別に可愛くありません |
별로 귀엽지 않아요 |
別に見たくありません |
별로 보고 싶지 않아요 |
別に乗りたくありません |
별로 타고 싶지 않요 |
別に頑張っていません |
별로 노력하지 않아요 |
別に=わざわざ
「別に」には”わざわざという意味合いもあります。
例えば、
「わざわざついてこなくていいよ」
「別に予約しなくても席は取れるよ」
このような場面で使われる「別に」には”わざわざ”という意味が込められています。
ですので「別に」の代わりに「わざわざ」をつかっても意味が通じます。
「わざわざついてこなくていいよ」
「わざわざ予約しなくても席は取れるよ」
このように「別に」には”わざわざ”という意味があります。
この「わざわざ」は言い換えれば”特に”という言葉にも言い換えることができます。
別に=わざわざ |
특별히 |
ということで、「別に」という意味が”わざわざ”を指している場合は특별히という単語が使えます。
早速、この특별히をつかって例文を作ってみます。
例文
あの店は別に予約しなくても大丈夫です |
그 가게는 특별히 예약하지 않아도 괜찮아요 |
別に結婚式はしなくても良いです |
특별히 결혼식은 하지않아도 돼요 |
別にパーティーなしで良いです。 |
특별히 파티 없어도 돼요 |
これらの例文にあるように、このタイプの「別に』は「わざわざ」という意味合いが流ので、
わざわざ〜しなくても良いですよ
という提案の形がよく使われます。
「食事などは簡単に済ませたい」
「パティーなどは特に必要ない」
「面倒な手間は省きたい」
このような思いがあるときに使われる場合が多いです。
また、相手が企画と立ててくれた時に、心配や迷惑をかけたくない時などにも
わざわざ〜しなくていいですよ
と使う場合もあります。
このように、この”わざわざタイプ”の別にの場合は、
・相手への配慮
・自分自身が簡単に用を済ませたい
この2点の場面で便利な単語だと言えます。
別に=他に、別々に
「別に」のニュアンスには”他に””別々に”という意味もあります。
例えば、
「別に皿をください」
「別におかずを取ってください」
「男女の部屋を別に取ってください」
このように、あなたが別々に何かを注文したい場合。
それから別々にお会計をしたい場合。
このような場面でよく使われる「別々タイプ」の”別に”があります。
別に=他に、別々に |
따로 |
「別におかずを取ってください」
「男女の部屋を別々にお願いします』
のような感じで、”別々””他に”の形で「別に』と使いたい場合には따로を使います。
では、早速この따로をつかって例文を作ってみます。
例文
ドレッシングはかけずに別にしてください |
소스는 뿌리지 말고 따로 해 주세요 |
お会計は別にしましょう |
계산은 따로 해 주세요 |
部屋は男女で別にしてください |
방은 남자하고 여자 따로 해 주세요 |
このように、「別々」「他に」を表す単語はレストランでの料理を注文する際やお会計の時をはじめ、部屋を別々にしてほしいときなどに使える単語です。
韓国の割り勘事情
韓国では基本的に日本のように割り勘という概念はあまりないように感じています。
料理を一緒に食べに行ったとして、割り勘している人を見かけたことがゼロ回です。
カップルでご飯を食べにけば当然、男子が全部おごるのが普通です。
それから職場などでご飯を食べにくと、上司が全員分をおごっています。
これはそのひとの性格にもよるのですが、私はラーメン屋でバイトした経験から考えてみるとほぼ100パーセントの確率上司が全員分おごっています。
また、お友達同士でご飯を食べに行ったとしても、一人が全部お会計を済ませていることが普通です。
韓国では友達とご飯を食べに行くと、ご飯だけ食べてバイバイという付き合いはほとんどありません。
男子の集まりであれば、ご飯を食べて、店を変えてお酒を飲んで、さらに店を変えてお酒を飲んで・・・こんな感じです。
女子の場合も、ご飯を食べて、お店を変えてコーヒーショップに行って・・・
このように、1つだけの店で付き合いが終わるという付き合いはほとんどありません。
ですので、1軒目はAさんがお会計をしたら、2軒目はBさんがお会計をするという形です。
3人で集まっていて2軒目まででお開きになったとしたら、次回、Cさんが払うという形で丸くおさまります。
韓国人の友達関係は深い関係にあると感じています。
日本の友達関係よりもさらに近くて深い関係にあるのではないかと感じています。
特に男同士で飲んだりすると、深夜の3時ぐらいまでとことん付き合うという形も珍しくありません。
次の日が仕事であってもそんな感じなので、良い点と悪い点がありますが個人的には面白い文化だと感じています。
今回のお話のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は韓国語「別に」を表す単語についてお話させていただきました。
「別に」には主に3つの意味合いがあります。
1別に=さほど・あまり 별로
2別に=わざわざ 특별히
3別に=別々に・他に 따로
このように、主に3つの言い方で表すことができます。
それぞれの使い方を間違えてしまうと、相手に伝えたいことがうまく伝わらないこともあります。
例えば、
「別々に皿をください」と言いたい時に”さほど”を意味する별로を使って
별로 접시 주세요
このように、店の人に伝えてしまうと店の人は「はあ?」となります。
ですので、それぞれの場面で自分が相手にどの気持ちを伝えたいのか。
明確に伝えたい気持ちを持っていないと相手には伝わりにくいです。
そういう点では日本語の力も大切だと感じています。
最後に、別にを表す別の言い方について簡単にご紹介させていただきます。
「別に」番外編
「別に」という単語は「別の」という単語としてもよく使われています。
例えば、
「別の店」
「別の働き方」
「別の考え方」
「別のもの」
「別の料理」
この「別の」には「他の」という意味があります。
私たちは日頃から「別の●●」という言い方をよく使っています。
ですので、覚えておくと色々な場面で使えます。
例文
別の料理 |
다른 요리 |
別の働き方 |
다른 일하는 방법 |
別の考え方 |
다른 생각 |
別の店 |
다른 가게 |
別の行き方 |
다른 가는 방법 |
別の電話番号 |
다른 전화번호 |
このような形で「別の●●」という形は
다른 ●●
とう形で表すことができます。
覚えておくと非常に便利なフレーズですので、もしよければ活用してみてください。
今回のお話が少しでもあなたの役立つ情報になれば幸いです。
長文読んでくださりありがとうございます。