●●をしなさい!
あなたも一度は言われたことあるフレーズだと思います。
ですが、このフレーズかなり不思議なフレーズだということをご存知でしょうか?
どこが不思議かというと、●●しなさいと言われると、ついつい余計にやってしまいたくなるという法則があります。
これは、人間の心理で●●してはいけません。と言われると心がやりたくなる衝動にかられるためです。
私も子供時代に始まり、大人になった今でも、●●をしていけませんというフレーズにかなり弱いです。
どういうことかというと、
「ここに入ってはいけません」というフレーズがあったらついつい入ってしまいそうになるのです。
私はかなり子供っぽい性格なのです。
今回は韓国語で「よけいに」というフレーズに焦点を当ててお話させていただきます。
どうして「よけいに」というフレーズを覚える必要があるのか?
「余計に」は韓国語でいうとどのような単語があるのか?
余計にを今すぐ使う上でのポイントは何なのか?
気になることは多いと思います。
それもそのはずで、「余計に」は日常生活で多く使われる単語だからです。
そこで、今回は韓国語「余計に」についてお話させていただきます。
余計にってどんな言葉
「余計に」ってどんな言葉かご存知でしょうか?
「余計」という言葉と似たような意味で使われる単語は
「不必要」「不要」「無用」「過剰」「過多」
このような単語があります。
これらを分解していくと、「余計」という本質的な意味が少しずつわかってきます。
余計という言葉には主に2つのニュアンスがあります。
1.実際に程度を表す場合
2.数量を表す場合
この2つのタイプが「余計」という単語にはあります。
1の実際に程度を表す場面としては
「お腹が空いたのでいつもより余計に食べた」
このように、「〜より余計に」という表し方をする働きです。
それに対して、2の数量を表すタイプの場面は
「ドーナッツが気に入ったので1つ余計に買っておいた」
このように数量でもう1つ余分に買ったという趣旨で使う場合です。
どうして、この2つの意味の違いをわかっておかなければいけないのか。
その理由は使う場面によって単語が変わってくるためです。
つまり単語だけの意味を考えて話してしまうと、ニュアンスが正しく伝わらないからです。
だからこそ、「余計」を意味する2つのタイプを覚えておく必要があるのです。
では、2つの意味を持つ「余計に」を韓国語でそれぞれまとめていきます。
余計に=よりたくさん、もっと
余計が「もっと」「よりたくさん」を意味する単語は많이です。
この많이は「たくさん」という意味があります。
例えば、あなたのお腹が腹ペコだとしましょう。
お腹が腹ペコで大好物のカレーライスを食べるとします。
そんな時は、腹ペコな上に大好物のカレーライスですので、ついつい「余計」にカレーライスを食べてしまうと思います。
私の大好物の1つにチーズケーキがあるのですが、お腹が減っている時はついつい余計にチーズケーキを食べてしまいます。
このように
「お腹が空いてついつい余計に食べた」
このように表現したい時ってあると思います。
この場面で使われる「ついつい」に対して使える単語が많이です。
実は、「余計に」を表す単語は많이以外にもあります。
その単語とは더という単語です。
この더という単語は短い一言の単語ですが、かなり使える便利な単語です。
더の底力
더という短い言葉ですが、この더はかなり使える便利な単語です。
その1つの使い方をご紹介します、
私には2人の娘がいますが、ぬいぐるみが好きです。
はじめは、ぬいぐるみを1つ買って二人で遊んでね・・・
と決めていたのですが、
1つのぬいぐるみだけだとどうしても取り合いになり喧嘩になってしまうケースが多いです。
そこで、喧嘩を防ぐために「ついつい余計に」ぬいぐるみをもう1つ買う場合が多いです。
このように、「1つ余計に買う」という意味合いは「1つ余分に買う」という意味でも使えます。
この「1つ余計に」という意味で使いたい場合には더が使えます。
많이や더の意味はわかったけど、実際にどうやって使ったらいいの?
このように今すぐ使ってみたいという人も多いと思います。
そこで、例文で使い方をみてみましょう。
例文
お腹が空いていつもより余計に食べた |
배가 고파서 평소보다 많이 먹었다 |
このように、”いつもより余計に食べた”と言いたい場合には、いつもより”よりたくさん”という意味になるので많이を使うと良いです。
娘にあげようと1つ余計に買っておいた |
딸한테 주려고 하나 더 사 두었다 |
この例文にあるように娘にもう”1つ余計に”と数を表す言い方にしたい場合には더を使うとよりナチュラルな表現になります。
このように、あなたが余計にと使いたい場面が
・数量を表す場合なのか?
・実際の程度を表す場合なのか?
この場面の違いによって単語を많이と더で使い分ける必要があります。
ここまでのおさらい
今回は韓国語で「余計に」はどんな単語を使うのか?についてお話しています。
「余計に」というニュアンスは主に2つあります。
1実際に程度を表す場合
2数量を表す場合
今回はこの2つの場面について例文を使いながら解説しています。
1の実際程度を表す場合とは
「ストレスが溜まっているのでいつもより余計に食べてしまった」
このような場面です。
この場面で使える韓国語は많이です。
一方で数量で使える場面というものが存在します。
例えば、
「ぬいぐるみを1つ余計に買った」
このように、1つではなくもう1つ余計に買った状況を指しています。
このように数量的に1つ余分に買うような状況では더という単語が使えます。
それぞれの場面によって많이と더を使い分ける必要があるのですが、
ここで、ある疑問点が出てきます。
それが、冒頭に私が話した”●●をしなさい”の例文です。
冒頭でもお話させていただきましたが、●●をしなさい!と言われたら”余計に”したくなる。
このようなことが多いと思います。
この場合の”余計”とは一体どのような単語が使われるのでしょうか?
次は、やってはいけないことをしたくなる”余計に”について話を進めていきます。
やってはいけない”余計に”
●●をやってはいけません!
このように言われるついつい”余計にしたくなる”
これが人間の気持ちです。
このような場面では、많이と더のどっちを使えば良いのか?
これ、実は더なんです。
この場合の余計という意味は
「むしろもっと」「かえって」「逆に」
このような意味が込められています。
例えば、赤ちゃんをあやすと”余計にもっと”泣いた。
このようなケースで使われる”余計”は더を使います。
この”余計”という意味を別の意味で表すと
「赤ちゃんをあやすと”むしろもっと”泣いた」
このように言葉を変えることができます。
このように”むしろもっと”や”逆に”などの言葉に置き換えることができるケースでは더を使うと良いです。
それからこのように「むしろ逆に」「むしろもっと」と言いたい場合には、他の単語を使うとさらにナチュラルな韓国語になる場合があります。
その単語とは오히려です。
오히려には「むしろ」という意味があります。
ですので、
「秘密だと言われると(むしろ)余計に話したくなる」
「眠りたいと思えば思うほど余計に眠れいない」
このような使い方で「余計に」と言いたい場合には오히려を使うと便利です。
それから오히려を使って「むしろもっと」と言いたい場合には오히려 더と言い表すこともできます。
例文
ここからはどうやって使えば良いのか?
今すぐ使いたい人に向けて解説していきます。
秘密だと言われると余計に気になります |
비밀이라고 하면 오히려 더 신경이 쓰여요 |
「余計に気になる」と言いたい場合には、오히려 더 신경이 쓰여요と使います。
このフレーズはそのまま覚えてしまうと何かと便利です。
薬を飲んだけど余計に風邪が悪化した |
약을 먹었는데 오히려 더 감기가 악화된다 |
眠ろうと意識すればするほど余計に眠れない |
자야지 하고 의식할수록 오히려 더 잠을 못 해요 |
このように、「余計」という意味が”かえって”や”逆に”という意味で使えるケースでは오히려 더を使うと良いです。
それから、
「ワンピースを着るとよけいに太って見える」
といった場面でもこの오히려 더を使います。
迷った時はどうするの?
”よけいに”と言いたいけど
더と많이のどっちを使えば良いかわからない・・・
このようなケースって多いと思います。
使い方は言葉ではわかったとしても、なかなか実生活で使い分ける事って難しいですよね。
そこで、私自身が日常でどのようなしているのかストリートの知恵をお教えします。
迷った時に使える考え方があります。
それが、
迷った時は”더”を使え!
です。
これはどうしてかというと、
「1つよけいに買った」
「いつもより余計に請求された」
「薬を飲んだけど余計に悪化した」
「一万円余計に母に渡した」
これらどの場面でも意味が通じる単語が”더”だからです。
この오히려 더は”むしろもっと”という意味ですので더だけで使っても意味的には普通に意味が通じます。
それから、例えば「いつもよりよけいん食べた」と言いたい場合には많이の代わりに”더”を使うことができます。
「余計」という単語が「もっと」に変わっただけなので「いつもよりもっと食べた」とい意味になるだけですので意味的にそれほど差はありません。
このように「余計に」と使いたいけど迷った時には”더”を使えば全ての場面でカバーすることができます。
いやいや、私は完璧に”余計に”を使い分けたいんです!
このような方は、それぞれの場面を使い分けてより自分の言いたいニュアンスで話せば良いだけです。
私自身は意味が通じれば良いと考えているいい加減なタイプなので、そこまで神経質に使い分け力を入れていません。
むしろ、ある程度を大切にしていくほうが、会話が弾んで韓国語が長続きしやすいです。
なぜなら会話したい時間はストップをかけられないからです。
一瞬で言葉を選んで相手に伝えないとコミュニケーションとして成立しないですよね。
”余計”の意味について考えたいから10分まてくれ!
このように相手に伝えてより正確な単語を見つけることはできるかもしれませんが、会話やその場の雰囲気はよくないと思います。
であれば、相手に尋ねるという選択肢もアリですよね。
오히려 더
더
많이
この3つの中でどれを選べば良いのか?
韓国人の友達に尋ねてみると良いと思います。
私は質問しまくるタイプなので、この場面ではどの単語を使えば良いのか?
この質問をしまくって実戦で感覚として覚えてきたタイプです。
コミュニケーションは勉強や学問ではないと思います。
コミュニケーションとはお互いのことを知るためのコミュニケーションの道具です。
つまり、単語の意味をそのまま覚えるのではなく、使える場面の感情や雰囲気など単語の使い方を学んでいったほうが記憶に残りやすいです。
失敗しても別に何も恥ずかしいことはありません。
私なんて腐るほど失敗してバカにされてきて今があります。
失敗しても死ぬわけでもないので笑って”韓国語教えてよ”と素直に聞けば周りは親切に教えてくれるものです。
私はプライドを捨ててから学習の吸収率が半端なく上がっています。
ちなみに、このような話をしても”余計なお世話”と思われた人のために韓国語で”余計なお世話”について訳してみます。
余計なお世話 |
쓸데없는 참견 |
「余計なお世話」は쓸데없는 참견と訳します。
余計なお世話かもしれませんが、今回のお話が少しでもあなたの役立つ情報になれば幸いです。
長文読んで下さりありがとうございます。