嫌いに当たる韓国語には싫어하다(シロハダ)と싫다(シルタ)があります。
싫어하다(シロハダ)と싫다(シルタ)ですが、よくある質問に、
どこが違うのですか?
この質問が多いです。
簡単に言えば、
싫어하다(シロハダ)は動詞で、싫다(シルタ)は形容詞の扱いになります。
はあ!?
このように思われた方は、싫어하다(シロハダ)と싫다(シルタ)の違いを丁寧に解説していますので、是非読み進めてください。
今回は、韓国人と結婚して6年になる韓国通の私が、韓国語「嫌いだ」についてお話させていただきます。
「嫌いだ」の使い方
「ニンジンが嫌いだ」「嫌いな食べ物」など、「嫌いだ」に当たる韓国語は、싫어하다(シロハダ)싫다(シルタ)の2つがあります。
この2つのどちらでも、「嫌いだ」」と表すことはできるのですが、表し方に少し違いがあります。
そこで、싫어하다(シロハダ)と싫다(シルタ)の表し方の違いについてお話させていただきます。
싫어하다(シロハダ)の表し方
싫어하다(シロハダ)の表し方は、를/을(ルル・ウル)をつけて表現します。
例文
ジョヌン タングヌル シロヘヨ
저는 당근을 싫어해요
「嫌いです」と表したい場合には、실홰요(シロヘヨ)と使います。
당근(タングン)
それから、ニンジンを表す당근(タングン)のように、単語の語尾がバチムで終わる場合には、을(ウル)となります。
ですので、嫌いと言いたいもの単語の語尾がバチムかどうかによって、을(ウル)が를(ルル)かに分かれます。
バチムがない場合は”를”
バチムのない単語を使って、例文を作ってみます。
スポーツ編
야구(ヤグ)”野球”
축구(チュック)”サッカー”
농구(ノング)”バスケ”
탁구(タッグ)”卓球”
こういったスポーツは、単語の語尾にバチムがありません。
ですので、”를”を使って表現します。
ジョヌン ベグルル シロヘヨ
저는 ”배구”를 싫어해요
このように、”●●”の間に入る単語を変えれば、「私は、〜が嫌いです」という文を簡単に作ることができます。
싫어하는(シロハヌン)●● の使い方
「嫌い」という言い表し方で使い方が多いものに、「嫌いな●●」という言い表し方です。
「嫌いな食べ物」
「嫌いなスポーツ」
「嫌いな野菜」
「嫌いな教科」
このように、嫌いな●●を싫어하다(シロハダ)を使って表したい場合には、싫어하는(シロハヌン)●●と表します。
例文
ジョヌン シロハヌン ヨリガ オプソヨ
저는 싫어하는 요리가 없어요
「私」を表す韓国語は、저(ジョ)や나(ナ)があります。
カジュアルな表現は、나(ナ)の方であり、저(ジョ)を使うと、フォーマルな綺麗な言葉になります。
日本語に訳せば、나(ナ)は「わたし」、저(ジョ)は「わたくし」というかしこまったニュアンスだとイメージされると良いです。
ネ シロハヌン カモクン サンスイェヨ
네 싫어하는 과목은 산수예요
「私の」という言い方にも主に、2つの言い方ができます。
“네(ネ)”と”제(ジェ)”という言い方です。
“네(ネ)”はカジュアルな表現で、”제(ジェ)”は、目上の人に対して使う単語です。
싫다(シルタ)の使い方
ここからは、싫다(シルタ)の使い方についてお話させていただきます。
싫다(シルタ)=何となく嫌い
싫다(シルタ)のイメージは「中途半端な嫌い」です。
好きではないけど、めちゃくちゃ嫌いでもない・・・
こんな時に
「なんとなく嫌い」
「どちらかといえば嫌い」
こういった気持ちで「嫌い」を使いたい場合によく使われるのが싫다(シルタ)だといえます。
싫다(シルタ)の使い方
싫다(シルタ)の使い方の大きな特徴は、이/가(イ/ガ)を使って表すところです。
例文
ゴンブガ シロヨ
공부가 싫어요
싫다(シルタ)を使って、「嫌いです」と言いたい場合には、싫어요(シロヨ)と使います。
이/가(イ/ガ)の使い方
싫다(シルタ)を使う場合には、이/가(イ/ガ)を使って表現します。
가(ガ)は、バチムなしの単語で使われます。
勉強は韓国語では”공부(ゴンブ)”と使います。
공부(ゴンブ)の単語の語尾には、バチムがありません。語尾とは赤でマークされた部分です。
単語の語尾にバチムがあるかないかで、이(イ)になるか、가(ガ)になるかが決まります。
이(イ)になるケース
이(イ)になるケースは、”バチムあり”の場合です。
例えば、
ナヌン タングニ シロヨ
나는 당근이 싫어요
このように、당근の語尾がバチムで終わっている場合には、이(イ)を使って表します。
싫다(シルタ)には、「なんとなく嫌だ」という意味の他にも「いやだ」という意味が含まれています。
싫어하다と싫다の 注意する点とは?
싫어하다(シロハダ)と싫다(シルタ)には、注意する点があります。
それは何かというと、
싫어하다(シロハダ)のみしか使えない場合。
こういったルールが存在する点です。
例えば、
「彼はニンジンが嫌いだ」
このように、「私」でもなく、「あなた」でもない人に対して、「嫌い」を使いたい場合には、싫어하다(シロハダ)しか使えません。
このように、主語が「三人称」の場合には、싫어하다(シロハダ)しか使えません。
クヌン タングヌル シロヘヨ
그는 당근을 싫어해요
このように、表すことができます。
「パパ、嫌いだ」の表し方
「パパ。嫌いだ」
パパからすればこんな言葉は、あまり聞きたくない言葉ですよね。
ですが、参考までにお話させていただきます。
「パパ。嫌い」のような言い方がしたい場合には、別の単語を使うことが一般です。
その単語とは、밉다(ミプタ)です。
この밉다(ミプタ)は、人に対してのみ使われる単語です。
밉다(ミプタ)の本来の意味は、「憎い」という意味があります。
ですが、「パパ嫌い」のように、家族や人に対して使う場合には、「嫌い」といったニュアンスがあります。
それから、「嫌いな食べ物」「嫌いな科目」など、人以外のものには、밉다(ミプタ)は使えません。
「嫌いな●●」と使いたい場合には、싫어하다(シロハダ)を使うことが一般的です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は、韓国語「嫌いだ」についてお話させていただきました。
韓国語で「嫌い」を表す単語は、主に2つです。
・싫어하다(シロハダ)
この2つの単語がよく使われます。
싫다(シルタ)は、「何となく嫌いだ」「いやだ」といった意味があります。
それに対して、
싫어하다(シロハダ)は、「嫌い」というはっきりとした意思表示ができます。
それから、「パパ嫌い」と言われると大変辛いものがありますが、「パパ嫌い」といった表現をしたい場合には、밉다(ミプタ)を使って、
아빠 미워(アッパ ミウォ)
このように表現します。
ちなみに、「嫌いになる」と言いたい場合には、
この2つが使われます。
人を嫌いになる場合には、미워하다(ミウォハダ)が使われます。
それ以外は、싫어지다(シロジダ)が使われます。
今回の記事が少しでも役に立つ情報になれば幸いです。