「細かい」に当たる韓国語は잘다(ジャルダ)です。
「細かい」という単語には、いろいろなニュアンスがありますよね。
「細かく切る」
「細かく分ける」
「細かい性格」
「文字が細かい」
実は、細かいを表す単語には、잘다(ジャルダ)以外にも色々なものがあります。
単語によってニュアンスはそれぞれ違ってくるため、잘다(ジャルダ)以外の単語を知っていると、「細かい」と表現したい場合により自分の思ったことが言えてスッキリします。
今回は、韓国人と結婚して6年になる韓国通の私が、韓国語「細かい」についてお話させていただきます。
1細かい=小さい
「細かい」を表す意味には、「小さい」と言いたい場合がありませんか?
「細かい文字」
「細かく切る」
「細かいお金が必要だ」
このように、上の例にあたる「細かい」のニュアンスは、「小さい」という言葉に当たります。
「細かい=小さい」にあたる単語は、잘다(ジャルダ)で表されます。
◼︎使い方
잘다(ジャルダ)は、잘아요(ジャラヨ)と使うことで「細かいです」と言い表すことができます。
また、丁寧に言いたい場合には、잘습니다(ジャルスンニダ)と表すこともできます。
それから、「細かく」と言いたい場合には、잘게(ジャルケ)と使います。
・にんじんを細かくみじん切りにする。
タングヌル ジャルケ ダジダ
당근을 잘게 다지다
・細かいお金を用意する。
ジャン トヌル ジュンビハダ
잔 돈을 준비하다
細かいと言いたい場合には、잔(ジャン) と言い表します。
ですので、細かいお金の場合には、잔 돈(ジャン トン)となります。돈(トン)はお金という意味です。
ちなみに、細かい文字と言いたい場合には、잔글씨(ジャン グルシ)となります。글씨(クルシ)が文字という意味です。
2細かい=粗いの反対
「粗い」という言葉には、粒や粉が大きくてザラザラしているという意味があります。
つまり、「粗い」の反対の言葉として「細かい」という意味があります。
この場合の「細かい」に当たる韓国語は곱다(ゴプタ)を使います。
◻︎使い方
곱다(ゴプタ)は、곱아요(コバヨ)と使うことで「細かいです」という意味になります。
・粉を細かくひく。
カルルル ゴプケ バッタ
가루를 곱게 빻다
このように、「細かく」と使いたい場合には곱게(ゴプケ)と使います。
ちなみに、日本には粗塩というものがありますが、粗塩ではない塩のことは、先ほどの곱다(ゴプタ)を使って고운 소금(ゴウン ソグム)と使います。
この고운 소금(ゴウン ソグム)は、短縮の形があり곤 소금(ゴン ソグム)と使われる場合もあります。
3細かい=目
3つ目の「細かい」を表す単語は、촘촘하다(チョムチョムハダ)です。
この촘촘하다(チョムチョムハダ)は、「目が細かい」という意味使われます。
例えば、「細かい縫い目」「目の細かいセーター」のように、洋服やセーターなどに使われる単語です。
◻︎使い方
촘촘해요(チョムチョムヘヨ)で、「細かいです」という意味になります。
それから、細かいと言いたい場合には、촘촘한(チョムチョムハン)と使います。
・目の細かいセーター。
チョムチョムハン スウェター
촘촘한 스웨터
このような感じで使います。
また、「セーターを細かく編む」のような「細かく」には、촘촘하게(チョムチョムハゲ)と使います。
・セーターを細かくあむ
スウェタールル チョムチョムハゲ ジャダ
스웨터를 촘촘하게게 짜다
このように、「細かく」と言いたい場合には「촘촘하게(チョムチョムハゲ)」を使うと便利です。
4細かい=詳しい
「細かい」を表すニュアンスは他にもあり、「細かい情報」「細かい日程」など、細かいが「詳しい」という意味を持つものもあります。
こういった、細かい=詳しいというニュアンスをもつ単語は、상세하다(サンセハダ)です。
「상세(サンセ)」は、漢字で表すと「詳細」と書きます。つまり、「くわしい」という意味を表しています。
◻︎使い方
상세하다(サンセハダ)は、상세해요(サンセヘヨ)と表すことで「細かいです」となります。
また、「細かい説明」のように、「細かい」と言いたい場合には상세한(サンセハン)と表すことができます。
・細かい情報
サンセハン ジョンボ
상세한 정보
・細かい説明
サンセハン ソルミョン
상세한 설명
・細かい予定
サンセハン イェジョン
상세한 예정
このような形で表されます。
それから、「細かく分類する」と言いたい場合にも、상세하다(サンセハダ)がよく使われます。
この場合の「細かい」は、情報や予定のことを指します。
・細かく情報を分類する。
サンセハゲ ジョンボルル ブンリュハダ
상세하게 정보를 분류하다
このような形で使われることもあります。
5細かい=気配り
最後に「細かい」を表すニュアンスには「気配り」を意味する場合もあります。
「細かい配慮」
「細かい気配り」
このように、「気配り」に関する細かいは세심하다(セシムハダ)がよく使われます。
세심(セシム)は、漢字で表すと「細心」と表します。
自分の気持ちが隅々まで行き届いているという意味での「細かさ」を表しています。
◻︎使い方
세심하다(セシムハダ)は、세심해요(セシムヘヨ)と使うことで「細かいです」になります。
それから、「細かい配慮」と言いたい場合には、세심한 배려(セシムハン ベリョ)となります。
このように、細かいと言いたい場合には、세심한(セシムハン)という形でよく使われます。
それから、「細かく配慮する」といった形もよく使われますよね。
・細かく配慮する。
セシムハゲ ベリョハダ
세심하게 배려하다
このように、細かくと言いたい場合には、세심하게(セシムハゲ)という形で表されます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は韓国語「細かい」を表す5つの単語について、お話させていただきました。
・小さいという意味を表す잘다(ジャルダ)
・粗いの反対を表す곱다(ゴプタ)
・目の細かさを表す촘촘하다(チョムチョムハダ)
・詳しいを意味する상세하다(サンセハダ)
・気配りを意味する세심하다(セシムハダ)
このように、韓国語では5つの単語があります。
それぞれの場面によって、「細かい」に関しての単語を使い分けると、相手にもっと気持ちが伝わりやすくなります。
最後に、「お金に細かい」について、少しお話させていただきます。
日本には「お金にケチ」という意味で「お金に細かい」という言葉がありますよね。
この場合の「お金に細かい」を表す「細かい」は、韓国語では인색하다(インセクハダ)が使われます。
・お金に細かい
トネ インセカダ
돈에 인색하다
このように使います。
인색하다(インセクハダ)には、「ケチ」という意味があります。
覚えておかれると、面白いかもしれませんね。
今回のお話は以上です。