韓国語で「濃い」は何?その使い方、間違っているかもよ!

韓国語

韓国語で「濃い」は、진하다(ジンハダ)があります。

ですが、この「濃い」は色々な使い方がありますよね。

「味が濃い」
「キリが濃い」
「コーヒーが濃い」
「色が濃い」

実は、「濃い」という単語は、진하다(ジンハダ)以外にも他の単語があるのです。

その単語とは、짙다(ジッタ)です。

ああ、その単語なら、もう知ってるよ・・・

このように、思われた方も多いと思います。

ですが、

あなたの使い方、実は、間違っているかもしれません・・・

今回は、韓国人と結婚して6年になる私が、韓国語「濃い」についてお話させていただきます。

中途半端な単語!

韓国語で「濃い」を表す単語は、진하다(ジンハダ)と짙다(ジッタ)の2つの単語があります。

ですが、この2つの単語、使い方がチョー難しいことで有名なのです。

この事実を知っていましたか?

何が難しいかというと、「濃い」と表す時に、진하다(ジンハダ)と짙다(ジッタ)のどちらも使える場合があるのです。

ある意味、かなり面倒な単語だと言えます。

どういう場面で、どちらも使えるの?

どちらも使えるケース

「濃い赤」
「化粧が濃い」
「ヒゲが濃い」
「霧が濃い」

このように、「色」に関しては、どちらの単語も使えます。

例文

・濃い赤
ジンハン パルガン
진한 빨강

ジッテュン パルガン
짙은 빨강

・化粧が濃い

ファジャニ ジンハダ
화장이 진하다

ファジャニ ジッタ
화장이 짙타

・ヒゲが濃い

スヨミ ジンハダ
수염이 진하다

スヨミ ジッタ
수염이 짙타

・霧が濃い

アンゲガ ジンハダ
안개가 진하다

アンゲガ ジッタ
안개가 짙다

このように、진하다(ジンハダ)と짙다(ジッタ)のどちらの単語をつかっても良い場合があります。

진하다(ジンハダ)だけ!

ここからは、진하다(ジンハダ)しか使えないケースについてお話させていただきます。

진하다(ジンハダ)だけを使う場合に、覚えておかれると便利なキーワードを今から、ご紹介させていただきます。

それが、

진하다(ジンハダ)= 味

このキーワードです。

実は、「濃い味」「濃いお茶」のように、味に関する「濃い」は、진하다(ジンハダ)しか使えません。

ですので、一応、味に関するものは진하다(ジンハダ)だと覚えておかれると良いと思います。

ただし・・・

先ほどの言葉で、「一応」と入れたのには理由があります。

実は、例外があるのです。

その例外とはコーヒーです。

コーヒーに関しては、非常にややこしいです。

コーヒーを理解する

「濃いコーヒー」と言いたい場合は、色の濃さが味の濃さにもつながることから、진하다(ジンハダ)と짙다(ジッタ)のどちらの単語も使うことができます。

ですので、コーヒーの場合は、以下のようになります。

濃いコーヒー
ジンハン コピ
진한 커피
ジッテュン コピ
짙은 커피
コーヒーが濃い
コピガ ジンハダ
커피가 진하다
コピガ ジッタ
커피가 짙다

コーヒーの味

진하다(ジンハダ)と짙다(ジッタ)のどちらを使っても、「濃いコーヒー」と表すことができます。

ただし、それぞれの単語の使い方によって、意味が若干異なってきます。

次は、それぞれの単語による味の違いについてお話させていただきます。

ジンハン コピ
진한 커피の「濃いコーヒー」は、薄いコーヒーの逆でのニュアンスが強いです。

薄いコーヒーといえば、アメリカンコーヒーの薄いものを指しています。

つまり、単純に味が濃いが薄いがという部分です。

「この料理、
味付けが濃いな〜」

という場合のニュアンスに似ています。

これに対して、

짙은 커피(ジッテュン コピ)の場合も味を表しているのですが、この味の中でも「深み」のニュアンスが強いです。

たまに、グルメレポーターの方が、

「このスープには、深みがありますね」
「この深い味にハマります」

こういった表現があると思います。

このニュアンスと同じように、짙다(ジッタ)は、「味の深み」に関して使われることが多いです。

それから、コーヒーといえば「香り」にハマる方も多いですよね。

コーヒーの香り

コーヒーの香りに関しても、진하다(ジンハダ)と짙다(ジッタ)のどちらも使えます。

濃いコーヒーの香り
ジンハン コピ ヒャン
진한 커피 향
ジッテュン コピ ヒャン
짙은 커피 향

このように、진하다(ジンハダ)と짙다(ジッタ)のどちらを使っても構いません。

ここまで、色々な話をしてきましたが、1つ疑問が生まれませんか?

짙다(ジッタ)しか使えない場面はないの?

コレです。

実は、짙다(ジッタ)しか使えない場面があります。

次は、この部分についてお話させていただきます。

짙다(ジッタ)だけが、 使えるケース

ここからは、짙다(ジッタ)だけが使うことができる、スペシャルなケースについてお話させていただきます。

「髪が濃い」
「敗戦ムードが濃い」
「疑いが濃い」

こういった使い方をしたい場合には、짙다(ジッタ)しが使うことができません。

「髪が濃い」は、艶があって綺麗だといったニュアンスを表現したい場合に使われる表現です。

その他にも、「濃い」という言葉には、「雰囲気」や「場の空気」「景色的な要素」に関しても使うことができます。

例えば、野球の試合で、途中までいい試合をしていたけど、この回に、2点奪われた場面などです。

こういったケースですは、

「敗戦ムードが濃くなってきたな」

このように表現することもできます。

また、夏から秋の移り変わりの時で、雨が降った時などでは、

「より一層、秋色が濃くなってきたね」

このように、表現することもできます。

つまり、짙다(ジッタ)には、色、香り以外でも、雰囲気や周りの景色の移り変わりに関して使うことができます。

この雰囲気や景色に関しては、짙다(ジッタ)のみが使えるという形です。

10秒でスピードチェック

ここまで、色々とお話させていただいたことを、少し表にまとめてみます。

表にまとめると、以下のような形になります。

ぜひ、ご参考になさってみてください。

濃い  色 味   濃度  香り
 진하다(ジンハダ)  ○  ○    ○
 짙다(ジッタ)  ○    ○  ○

濃度について

「濃い」という言葉には「濃度」の意味もあります。

例えば、食塩水の「濃さ」については、진하다(ジンハダ)と짙다(ジッタ)のどちらの単語も使うことが可能です。

진하다(ジンハダ)を使って表現た場合には、

濃い食塩水
ジンハン シクヨムス
진한 식염수

このように、表すことができます。

それから、짙다(ジッタ)を使って、表現した場合には、

濃度が濃い食塩水
ノンドガ ジッテュン シクヨムス
농도가 짙은 식염수

このように、表現する場合が多いです。

上の表では、진하다(ジンハダ)は、濃度の項目がになっています。

このの意味は、

진한 식염수(ジンハン シクヨムス)と言うことも一応できますが、

濃度の場合は、짙다(ジッタ)の方が、一般的ですよ。

こういった意味でのです。

「濃いです」の言い方について

今回は、짙다(ジッタ)と진하다(ジンハダ)の違いについて、深くお話させていただきました。

最後に、「濃いです」と言いたい場合を簡単にお話しておきます。

濃いです
ジットヨ
짙어요

짙다(ジッタ)の場合は、짙어요(ジットヨ)と使うことで、「濃いです」になります。

それから、진하다(ジンハダ)の場合は、

ジンヘヨ
진해요

このように、表すことで「濃いです」になります。

また、

濃い○○と言いたい場合には、このようになります。

짙은○○(ジッテュン)○○

진한 (ジンハン)○○

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は韓国語「濃い」について、お話させていただきました。

韓国語で「濃い」には、2つの単語があります。

・진하다(ジンハダ)
・짙다(ジッタ)

この2つです。

この2つの単語自体は、すでにご存知の方も多いかもしれません。

ですが、その使い方の違いまで詳しくご存知の方は、少ないのです。

私の場合は、コーヒーで「濃い」と使う場合に、짙다(ジッタ)と진하다(ジンハダ)のどちらを使えば良いか、非常に迷った経験があります。

どちらを使えば良いか迷ってしまい、使う際に、躊躇してしまっていたのです。

そんな苦い経験があったからこそ、今回は、韓国語の「濃い」にスポットを当ててみました。

今回のお話が、少しでも役に立つ情報になれば幸いです。

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