「やさしい」にあたる韓国語には、상냥하다(サンニャンハダ)があります。
韓国語で「やさしい」を言おうと思っても、そのニュアンスは様々ですよね。
「やさしい性格」
「やさしい先生」
「やさしい子」
「やさしい」というコトバは、日常でよく使われるコトバですよね」
実は、性格や行為などによって、それぞれ使われ方が違うのです!
つまり、場面や状況によって、使われ方が違ってくるのです。
今回は、韓国語「やさしい」についてお話させていただきます。
「やさしい性格」って何?
・やさしい性格
・やさしい手
こういったコトバで「やさしい」と使いたい場合は상냥하다(サンニャンハダ)と使います。
(性格や声など)がやさしい |
サンニャンハダ |
상냥하다 |
この상냥하다(サンニャンハダ)は、性格や声、お母さんの手などが「やさしい」と使いたい場合に、用いられる単語です。
正直にいえば、声や性格に対して「やさしい」と使う場合完璧に韓国語で適した単語は存在しません。
ですが、韓国語の単語の中で、この「やさしさ」の意味に一番近い単語は상냥하다(サンニャンハダ)だと言えます。
例文
やさしい声 |
サニャンハン モㇰソリ |
상냥한 목소리 |
やさしく声をかけた |
サニャンハゲ マルㇽ ゴンネッタ |
상냥하게 말을 건넸다 |
こんな感じで、상냥하다(サンニャンハダ)は性格や声に対して使える単語です。
ですが、「親思いのやさしい子ども」というように子どもに対して使う「やさしい」は別の単語が使われます。
次は、子どもについて使う「やさしい」について、お話させていただきます。
子どもに使う「やさしい」
「友達思いのやさしい子」
「親想いのやさしい子」
このように、子どもについて「やさしい」と言いたい時には착하다(チャッカダ)を使います。
やさしい(気立てがよい) |
チャッカダ |
착하다 |
「気立てが良い」とは、素直で温かい心を持っていて、ひねくれたところや、いじわるなところがない意味です。착하다(チャッカダ)には「やさしい」「気立てが良い」という意味があります。
こういった、気立ての良さを子どもに使いたい場合は착하다(チャッカダ)を使うことが多いです。
例文
やさしいです |
チャッケヨ |
착해요 |
心のやさしい子どもです |
マウㇺシガ チャッカン アイイェヨ |
마음씨가 착한 아이예요 |
やさしい息子 |
チャッカン アデュㇽ |
착한 아들 |
착하다(チャッカダ)には「気立てがよい」「やさしい」という意味合いがあります。このような感じで、子どもに対して使う「やさしい」には、착하다(チャッカダ)を用います。
また、性格ではなく、行為に対して「やさしい」と使う場合には、また別の単語が使われます。
ですので、もう少し詳しくみてみましょう。
行為に使う「やさしい」とは?
・困っている時にやさしい人が助けてくれた。
・やさしい人が道を教えてくれた。
こういった場面での「やさしい」が何を指しているかと言えば「やさしくしてくれた行為」です。
これは、捉え方によって様々ですので、
「いやっ。やさしく教えてくれるという事は、性格がやさしいからだ!」
このように、考える方もおられるはずです。
それはそれで間違いではないです。
ここでは、色々と説明しすぎると、かえって混乱が起こる可能性があるため、行為に対して使える単語の紹介と、使える場面についてお話します。
(行為)が優しい、親切だ |
チンジョㇽハダ |
친절하다 |
性格よりも、その行為に対して「やさしい」と評価する場合には、친절하다(チンジョㇽハダ)を使います。
친절하다(チンジョㇽハダ)には、もともと「親切」という意味があり、その行為に対しての「やさしさ」を表しています。
ですので、「親切な人」と言いたい場合は친절한 사람(チンジョㇽハン サラム)という言い方が出来ます。
例文
誰にでも優しいわけではない |
ヌグハンテナ チンジョルハン ゴスン アニダ |
누구한테나 친절한 것은 아니다 |
知らない人が優しく道を教えてくれた |
モルヌン サラミ チンジョルハゲ ギルㇽ カルチョ ジュオッタ |
모르는사람이 친절하게 길을 가르쳐 주었다 |
実は、この、「친절하다(チンジョㇽハダ)」には気を付けるポイントがあります。
例文でもあるように、性格よりも、その行為に対して「やさしい」ということが言いたい場合には「친절하다(チンジョㇽハダ)」を使って表現します。
この部分は、非常に重要なポイントですので、ぜひチェックしておかれることをおすすめします。
気を付けるべきポイントとは?
친절하다(チンジョㇽハダ)を使う場合、気を付けてたい、あるポイントがあります。
それが、身内の人間には使えないというルールです。
身内とは、家族や親しい友人、親しい仲間のことを指します。
これは、日本語でも同じなのですが、「親切だ」という言葉は、家族には使わないのと同じ意味です。
もちろん、親しい友人に対して「お前、親切だね」と使うときはあるかもしれません。ですが、少なくとも、家族に対して「お母さん。親切だね」とはあまり使わないはずです。
これと同じように、身内に対して、『친절하다(チンジョㇽハダ)』を使うことは、少しニュアンスがおかしく感じます。
身内に対して「やさしい」と言いたい場合
実は、「やさしくしてくれる」という単語が韓国語にはあります。しかも、身内、他人に関係なくとても使える便利なコトバなのです。
よくしてくれる |
チャㇽ へジュダ |
잘 해 주다 |
そこで、身内や他人に関係なく、行為そのものに対して使える単語に잘 해 주다(チャㇽ へ ジュダ)というコトバがあります。
先ほどもお話させていただきましたが、身内に対しては친절하다(チンジョㇽハダ)は使えません。ニュアンスが少しおかしくなってしまうのです。
この言葉を直訳すると「よくしてくれる」という意味です。
例えば、「いつも優しくしてくれるおばあちゃん」がいたとしましょう。この表現は以下のように表すことができます。
おばあちゃんがいつも優しくしてくれる |
ハㇽモにガ ハンサン チャㇽ へ ジュオッタ |
할머니가 항상 잘 해 주었다 |
このように、잘 해 주다(チャㇽ へ ジュダ)は、他人や身内に関係なく『よくしてくれる(優しくしてくれる』という意味で使える単語です。
こんな感じで、おばあちゃんの「優しさ」を表現することが出来ます。
この言葉は、色々な場面で使える便利なコトバです。ぜひ覚えておかれることをオススメします。
それから単語を覚えることも大切な要素ではありますが、そもそも、勉強の仕方を勉強することでビジネス、語学、資格取得など幅広い分野を制覇することができます。
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「やさしい味」は何と言う?
・やさしい味
・やさしい風
このように、人に対してではない「やさしさ」を表したい時ってないですか?
人いがいのことを「やさしさ」で表現したい時は、부드럽다(ブデュロㇷ゚タ)という単語を使います。
(風や味など)がやさしい |
ブデュロㇷ゚タ |
부드럽다 |
ですので、부드럽다(ブデュロㇷ゚タ)を使って味を表現した場合、直訳すれば「やわらかい味」という意味になります。부드럽다(ブデュロㇷ゚タ)には、もともと「柔らかい」「穏やかな」「やんわりした」という意味があります。
これを、日本語っぽく訳した意味が「やさしい味」という意味に変わります。
例文
このスープはやさしい味ですね |
イ スㇷ゚ヌン ブドゥロウン マシネヨ |
이 수프는 부드러운 맛이네요 |
今日はやさしい風が吹いています |
オヌルン ブドゥロウン パラミ ブㇽゴ イッソヨ |
오늘은 부드러운 바람이 불고 있어요 |
ですが、ここでも注意する点があります。それは、こういった感じで、「やさしい」と言いたい対象が人ではない場合には、부드럽다(ブデュロㇷ゚タ)を使って表現されることが多いです。
人以外であらわす「やさしい」は、
부드럽다(ブデュロㇷ゚タ)
だけではない。
この点です。
「~にやさしい」という表現
・女性にやさしい社会
・財布にやさしい価格
・環境にやさしい
このように「~にやさしい」と表現する言葉が、日本にはたくさんあります。
ですが、韓国では「環境にやさしい」という表現しかありません。
こういった「~にやさしい」と表現したい場合には친(チン)というコトバを使って表現します。それでは、使い方をみてみましょう。
例文
環境にやさしい |
チン ファンギョン |
친 환경 |
私が知っている言葉で「~がやさしい」という韓国語は、これ以外には知りません。「環境にやさしい」という意味で、よく使われている韓国語は、친 환경(チン ファンギョン)というコトバです。
もしかしたら、他の表現もあるかもしれませんが日本語のように多くはないという事だけは断言できます。
今回のお話のまとめ
いかがだったでしょか?
今回は韓国語「やさしい」について、お話させていただきました。
「やさしい」というコトバには、主に4つの種類があります。
・人や性格、声などに対して。
・子どもに対して。
(親思いの子どもなど)
・親切な行為に対して。
・風や味などに対して。
このように、場面や状況によって4つの使い方に分かれます。
ご自身で、どういった場面で使いたいコトバなのかを考えながら、単語を選択できるようになると、会話力もグングン伸びていきます。
まずは、自分で気に入った単語を1つ使ってみてはいかがでしょうか?
やったことは、例え失敗しても、
20年後には笑い話にできる。 しかし、やらなかったことは、 20年後には、後悔するだけだ。 by マーク・トウェイン |
「初めの一歩」は大切ですよね。
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