韓国語で「強い」に当たる単語には、세다(セダ)と강하다(ガンハダ)の2つがあります。
・「強い」という単語を使いたいけど、どっちの単語を使えばいいのか困っている!
・2つの単語の違いって何なの?
このように、悩まれている方も多いのではないでしょうか?
実は、私もこういった悩みを持っていた1人です。
ですので、세다(セダ)を使うべきなのか?강하다(ガンハダ)を使うべきなのか?
このように悩んでしまい、「失敗したらどうしよう」とマイナスのことばかり考え、なかなか話せなかった痛い経験があります。
ですが、今では、この세다(セダ)と강하다(ガンハダ)の違いを使い分けながら、それなりの会話ができるようになっています。
今回は、韓国人と結婚して6年になる私が、韓国語「強い」における세다(セダ)と강하다(ガンハダ)の違いについてお話させていただきます。
세다(セダ)の使い方
まずは、세다(セダ)が使われる場合についてお話させていただきます。
具体的なパワー
세다(セダ)を使う場合の1つ目ですが、『具体的なパワーや力や勢いを感じさせる場合』によく使われます。
ヒミ セダ
힘이 세다
ファリョギ セダ
화력이 세다
このように、力関係に当たるパワーや勢いに対しては、세다(セダ)が使われることが多いです。
例えば、火力であれば、火の勢いが強いということをあらわしています。
ですので、この「火力が強い」という言葉を言い換えれば、「火の勢いが強い」と言い換えることができます。
こういった場合には、세다(セダ)が使われることが一般的です。
力が強い
先ほど、「力が強い」は、세다(セダ)が使われることが一般的だというお話をさせていただきました。
ですので、もう少し具体的な使い方について1つ例を挙げます。
モミ クゴ ヒムド セダ
몸이 크고 힘도 세다
このように、体が大きいことによる力の強さを表したい場合には、세다(セダ)が使われます。
強く叩く/引っ張る
세다(セダ)は、「強く叩く」「強く引っ張る」と言いたい場合にもよく使われます。
この場合の「強く」と言いたい場合には、세게(セゲ)と言い表します。
セゲ テリダ
세게 때리다
セゲ タンギダ
세게 당기다
このように表すことができます。
気が強い
「強い」という言葉には、単に力が強いことを表現するだけではなく、性格的な部分についてもよく用いられます。
例えば、
「気が強い」
「我が強い」
こういった表現をしたい時にも세다(セダ)が使われます。
キガ セダ
기가 세다
コジビ セダ
고집이 세다
このように、性格的な部分についても使えます。
고집(こじぷ)という単語ですが、この単語は漢字で表すと「固執」となります。
つまり、『固執するのが強い』ということから韓国語では「我が強い」という意味で使われています。
それから、性格についてお話したついでに、세다(セダ)のこんな使い方についてもご紹介しておきます。
お酒に強い
「お酒に強い」と言いたい場合の「強い」に対しても、세다(セダ)が使われます。
スリ セダ
술이 세다
韓国語で「お酒に強い」は、강하다(ガンハダ)を用いて、
スレ ガンハダ
술에 강하다
このように表すことも可能です。
ですが、私の経験上、韓国人の会話で使われている「酒が強い」のほとんどは、세다(セダ)が使われていると感じています。
多分9割9分はこの세다(セダ)が使われています。
というのも、私が知る限り、강하다(ガンハダ)を使って「酒が強い」と会話している人を今までに1人も見たことがないためです。
ですので、「酒が強い」と言いたい場合には、세다(セダ)を使った方が自然だと感じています。
강하다(ガンハダ)の使い方
ここからは、강하다(ガンハダ)の使い方についてお話させていただきます。
目で見えない強さ
강하다(ガンハダ)の「強い」には1つの大きな特徴があると考えています。
それは何かと言うと『抽象的』という部分です。
例えば、강하다(ガンハダ)を使って「強い」という文を作った場合は、以下のような感じになります。
「責任感が強い」
「2人の絆が強い」
こういった文を作ることができます。
ですが、「責任感」「絆」といった部分は、目では見ることができませんよね。つまり、これが「抽象的なもの」だと言えます。
ですので、目で見えない抽象的な事柄に対して、「強い」と言いたい場合には、강하다(ガンハダ)を使って表すことが多いです。
チェギンカミ ガンハダ
책임감이 강하다
ユテガ ガンハダ
유대가 강하다
このように강하다を使って表現することができます。
影響力が強い
강하다が使われる「強さ」には、影響力の強さも挙げられます。
影響力という部分では、言葉の力についても강하다を使って表すことができます。
「言葉の力が強い」
このように言いたい場合にも강하다(ガンハダ)が使われます。
マルエ ヒミ ガンハダ
말의 힘이 강하다
強く否定する
강하다(ガンハダ)には、「強く否定する」といった表現をしたい場合にも使われます。
ガンハゲ ブジョンハダ
강하게 부정하다
このように表現することができます。
また、否定ではなくて、「強く望む「強くアピールする」といった表現がしたい場合にも강하다(ガンハダ)が使えます。
ガンハゲ ウォンハダ
강하게 원하다
ガンハゲ ホソハダ
강하게 호소하다
このような形で表すことができます。
このように、강하다(ガンハダ)を使って「強く」と言いたい場合には강하게(ガンハゲ)と使います。
〜に強い
강하다(ガンハダ)には「〜が強い」という表し方の時にも使えます。
例えば、
「熱に強い素材」
「衝撃に強い製品」
「夏に強い男」
このように「〜に強い●●」と表現する場合には강하다(ガンハダ)しか使えません。
この部分は覚えておかれると、非常に便利です。
ヨレ ガンハン ソジェ
열에 강한 소재
チュンギョゲ ガンハン ジェプム
충격에 강한 제품
ヨルメ ガンハン ナムジャ
여름에 강한 남자
このように、〜に強い●●と言いたい場合には강하다(ガンハダ)しか使うことができません。
ちなみに、●●は「名詞」が入ります。
それから、「強い人」と使いたい場合にも강하다(ガンハダ)が使われます。
ガンハン サラム
강한 사람
このように表現することができます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は韓国語の「強い」における、세다(セダ)と강하다(ガンハダ)の使い分けについてお話させていただきました。
この세다(セダ)と강하다(ガンハダ)の使い分けですが、実は、세다(セダ)でも강하다(ガンハダ)でもどちらでもオッケイな場合もあります。
そこで、最後まで読んでいただいた方のために、세다(セダ)と강하다(ガンハダ)の両方が使えるケースについてもお話させていただきます。
興味のある方はご覧になってください。
どちらも使えるケース
実は、세다(セダ)と강하다(ガンハダ)のどちらも使えるケースが存在します。
以下に表す例文では세다(セダ)と강하다(ガンハダ)の両方が使えます。
参考にしていただけると幸いです。
ガンハン チーム
강한팀
セン チーム
센팀
ガンハン バラム
강한바람
セン バラム
센바람
他にも、세다(セダ)と강하다(ガンハダ)のどちらでも使える場合はあります。
今回の記事があなたにとって、少しでも役立つ情報になれば幸いです。
長文読んでいただき、ありがとうございます。