韓国語で「しつこい」は집요하다(ジプヨハダ)と使います。
ですが、「しつこい」というニュアンスには様々なものがありますよね。
「しつこいな。」
「しつこい性格だね」
「後味がしつこいな」
実は、「しつこい」を表す単語には집요하다(ジプヨハダ)以外に他の単語が使われる場合があります。
「しつこい」を表す単語は1つではありませんので、文字通り「しつこい」わけです。
今回は、韓国人と結婚して6年になる韓国通の私が、韓国語「しつこい」について、お話させていただきます。
しつこい=ストーカー
집요하다
しつこい
「しつこい」を表すニュアンスとして、「ストーカーのようにしつこい」という意味で使われる場合がありますよね。
この場合の「しつこい」は、「執拗(しつよう)」という意味で代弁することができます。
では、執拗(しつよう)とはどういう意味なのかというと、簡単に言えば、「相手が嫌になるぐらい」という意味です。
つまり、「しつこいぐらい追いかけてくる」「しつこいぐらいメールしてくる」
このように、「しつこい」という意味を代弁すると、
「嫌になるぐらい」「うんざりするぐらい」
こういたニュアンスだと考えればオッケイです。
こういった、「しつこい=執拗な」という意味で使われる単語は집요하다(ジプヨハダ)です。
使い方
집요하다(ジプヨハダ)は、집요해요(ジプヨヘヨ)と使うことで、「しつこいです」という意味になります。
また、집요합니다(ジプヨハンニダ)と使うと、ていねいな意味になります。
ストカチョロム ジプヨヘヨ
스토커처럼 집요해요
ジプヨハン デュトン
집요한 두통
ジプヨハゲ チェゼヘヨ
집요하게 취재해요
집요하다(ジプヨハダ)を使う場合には、「しつこい=嫌がるぐらい」という意味で使われます。
また、「しつこい頭痛」のような、しつこいと言いたい場合には、집요한(ジプヨハン)と使います。
それから、「しつこく追いかける」のように、「しつこく」と言いたい場合には、집요하게と使うことで、「しつこく」という意味になります。
他にも、「しつこい」を表す単語があります。次は、끈질기다(クンジルキダ)のお話をさせていただきます。
しつこい=粘り強い
「しつこい」というニュアンスには「粘り強い」という意味もあります。
「しつこいぐらいついてくる」
「最後までしつこい」
このような状況で使われる単語が끈질기다(クンジルキダ)です。
粘り強いという意味からも分かるとおり、この끈질기다(クンジルキダ)を使う場合には、肯定的な意味で使われる場合が多いです。
ここで、「しつこい」に関して気をつけるポイントがあります。
それが、「自分がどういった気持ちなのか」という部分です。
同じ「しつこい」という言葉でも、単語を変えるだけで、相手に伝わるニュアンスが全然変わってきてしまいます。
例文をあげてお話させていただきます。
「しつこい」を使いこなす
「しつこい」を使いこなす上で、大切なのが「どういう気持ちで言いたいのか」という部分です。
先ほどもお話させていただきましたが、「しつこい」を表す単語には、집요하다(ジプヨハダ)と끈질기다(クンジルキダ)があります。
ですが、この2つの単語は「肯定的な意味」と「否定的な意味」があります。
・끈질기다(クンジルキダ)はプラス
このように、くっきりと意味に違いがあるわけです。
1しつこく取材する。
집요하게 취재한다
2しつこく取材する。
끈질기게 취재한다
このように、同じ「しつこい」を表す単語を使いましたが、ニュアンスは変わってきます。
2番の「しつこく取材する」は、粘りつよく取材している様子が伝わってきます。
それに対して、1番の「しつこい取材」の場合は、「相手がうんざりするぐらい取材する。」というネガティブな感じがあります。
このように、あなたがどういった気持ちで、相手に伝えたいかによって、単語を変えていく必要があります。
逆に言えば、相手に誤解が生まれる可能性もある単語なので、気をつけて使う必要はあります。
それから、実は、「しつこく」という単語を使いたい場合には、色々な単語が代わりに使える場合も多いです。
使える単語「しつこく」
「しつこく雨がふる」
「しつこく質問する」
こういった「しつこく」は、先ほどもお話させていただきましたが、집요하게(ジプヨハゲ),끈질기게 (グンジルキゲ)という単語で表せます。
ですが、実はこれ以外の表し方もあります。
その単語とは계속(ケソク)자꾸(ジャック)です。
계속(ケソク)には「ずっと」、자꾸(ジャック)には「何度も」という意味があります。
ですので、例えば、「しつこく雨が降っています」と言いたい場合には、계속 비가 와요(ケソク ビガ ワヨ)という形で表すことができます。
また、「しつこく話をする」と言いたい場合にも、자꾸 이야기해요(ジャック イヤギヘヨ)と言います。
このように、「しつこい」という意味が「ずっと、何度も」である場合には、これらの単語も使えます。
お話のおさらい
今回は、韓国語「しつこい」についてお話させていただいております。
韓国語で「しつこい」を表す単語は主に、2つです。
・끈질기다(クンジルキダ)
この2つの単語がよく使われます。
집요하다(ジプヨハダ)は、漢字でかくと「執拗」とかきます。つまり、「相手が嫌なぐらいしつこい」というネガティブなニュアンスになります。
これに対して、
끈질기다(クンジルキダ)は、「我慢強い」「根気強い」といったプラスのイメージがあります。
끈질기다(クンジルキダ)の「しつこさ」は、「決して諦めない」というポジティブなイメージが強いです。
またそれ以外にも、자꾸(ジャック)や계속(ケソク)といった副詞を用いても、「しつこい」という形を作ることができます。
계속(ケソク)には「ずっと」、자꾸(ジャック)には「何度も」という意味がありますので、これらの単語も覚えておかれると、使い方の幅が広がります。
ここまで、韓国語の「しつこい」についてお話させていただいた猪ですが、実は、まだお話していない単語があります。
次は、味に関する「しつこい」についてお話させていただきます。
しつこい=味
「しつこい」というニュアンスは、味に関する言葉としても使えますよね。
「味がしつこい」
「後味がしつこいなー」
このように、味に関する「しつこさ」は、油っぽい感じや、味が濃いという意味で使われる場合が多いですよね。
味に関する「しつこさ」の単語としては、
ヌッキッタダ
느끼하다
トプトプハダ
텁텁하다
この2つの単語がよく使われます。
使い方
느끼해요(ヌッキテヨ)と使うことで「しつこいです」という意味になります。
また、텁텁해요(トプトプヘヨ)と使えば「しつこいです」になります。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は「しつこい」の韓国語についてお話させていただきました。
韓国語で「しつこい」には、いろいろな単語が存在しています。
それぞれの意味を理解することも大切ですが、一番は、自分の気持ちを明確にすることが大切であると考えています。
「しつこく質問する」という同じ言葉であっても、
「粘り強く」という気持ちを言いたいのであれば끈질기다(クンジルキダ)が使えます。
また、「相手が嫌がるぐらい」という意味で「しつこい」と伝えたいのであれば집요하다(ジプヨハダ)が使えます。
そのほかにも、「何度も質問する」という意味で「しつこい」と使いたいのであれば、자꾸(ジャック)と使っても、全然問題ありません。
このように、「あなたが相手にとういった気持ちを伝えたいのか」この部分を大切にしながら、相手を会話ができると、コミュニケーションの幅が広がるとおもいます。
長文読んでいただき、ありがとうございます。