「苦い」にあたる韓国語は쓰다(スダ)で表されます。
「苦い」と言いたくても、そのニュアンスは色々ありますよね。
「味が苦い」
「苦味がある」
「苦い記憶」
実は、쓰다(スダ)以外にも、他の単語を使って表される場合もあるのです。
今回は、
韓国人の妻と結婚して6年になる私が、
韓国語「苦い」についてお話させていただきます。
1味を表す「苦い」
「苦い」はそのほとんどが「味」を表す「苦い」です。
韓国語で「苦い」は、쓰다(スダ)を用いて表されます。
쓰다
苦い
使い方
쓰다(スダ)は、「苦い」という意味ですが、「苦いです」と言いたい場合には、써요(ソヨ)と使います。
この써요(ソヨ)で、「苦いです」という意味になります。
また、もう少し丁寧に言いたい場合には、씁니다(スンニダ)と使います。
씁니다(スンニダ)は、써요(ソヨ)よりも丁寧な言い方ですので、目上の方などに使える表現方法です。
例文
・薬は苦いです。
약은 씁니다
・コーヒーが苦いです。
커피가 씁니다
・苦味のある野菜
쓴맛이 나는 채소
このように、味を意味する「苦い」に関しては、この쓰다(スダ)が代表的な単語です。
苦味のあるという言い方は、結構使えるフレーズです。
韓国語で「苦味のある」は、쓴맛이 나는(スンマシ ナヌン)と使います。
それから、野菜という表現は、韓国語では2通りあります。
1つ目は채소(チェソ)で、2つ目は야채 (ヤチェ)です。どちらでも間違いではありませんが、一般的には、채소(チェソ)がよく使われています。
苦い
これまでの表現では、「〜が苦い」という表現をお伝えしましたが、「苦い」という言い方もよく使われますよね。
苦いと言いたい場合には、쓴 (スン )と表現します。
例えば、「苦いコーヒー」であれば、쓴 커피(スン コピ)となります。それから「苦い薬」であれば、쓴 약(スン ヤク)となります。
それから、実は、味を表す「苦い」は、쓰다(スダ)以外にもあります。
次は、この쓰다(スダ)以外の単語についてお話させていただきます。
2쓰다(スダ)以外の単語
実は、쓰다(スダ)以外にも「苦い」を表す単語があります。それが、씁쓸하다(スプスルハダ)です。
この씁쓸하다(スプスルハダ)も、「苦いコーヒー」のように、味について使うことができます。
苦々しい
(少し)苦い
また、この씁쓸하다(スプスルハダ)は、別の意味でも使うことが可能な単語なのです。
例えば、「苦々しい表情」「苦々しい気持ち」といった、比喩的な表現としても使える単語です。
使い方
「苦々しいです」と言いたい場合には、次の2つの表現で表されます。
1つ目が、씁쓸해요(スプスルヘヨ)という言い方です。この言い方は、一般的に使われる表現です。
2つ目は、丁寧な表現で、씁쓸합니다(スプスルハンニダ)という言い方です。
この2つの使われ方が一般的です。
少し苦い
씁쓸하다(スプスルハダ)は、「少し苦い」という意味が基本です。ですので、「めちゃくちゃ苦い」と言いたい場合には適しません。
例えば、「少し苦い味がした」のような、普通よりも少し苦いという部分を言いたい場合に、씁쓸하다(スプスルハダ)が使われます。
ちなみに、「少し苦い味がした」は、좀 씁쓸한 맛이 났다(チョム スプスルハン マシ ナッタ)と言います。
それから、「苦々しい表情」は、씁쓸한 표정(スルスプハン ピョジョン)と言います。また、「苦々しい気持ち」は、씁쓸한 기분(スルスプハン キブン)です。
ここまでのおさらい
韓国語で「苦い」には2つの単語があります。
この「苦い」の大半は、味を表す「苦い」です。
代表的な単語に쓰다(スダ)があります。
「薬が苦い」「コーヒーが苦い」といった味を表す「苦い」に対して使われる代表的な単語です。
この쓰다(スダ)は、会話では、씁니다(スンニダ)や、써요(ソヨ)という使い方をします。
씁니다(スンニダ)は丁寧な使い方ですので、目上の方に対して使われることがあります。
もう1つの単語は、씁쓸하다(スプスルハダ)です。
씁쓸하다(スプスルハダ)は「少し苦い」という意味があり、「コーヒーが少し苦い」のように、味に対して使うことができます。
そのほかにも味だけではなく、「苦々しい表情」「苦々しく笑う」といった「苦い」の比喩的な表現に対しても使うことができます。
会話などで使う場合には、씁쓸해요(スプスルヘヨ)と씁쓸합니다(スプスルハンニダ)の2つで表される場合が多いです。
これまでに、韓国語の「苦い」について、2つの単語をお話させていただきした。
実は、この他にも「苦い」を表す単語があります。
今からご紹介する単語は「苦い経験」といった経験に対する辛さを表す単語です。気になる方は、ご覧になってください。
3経験に対する「苦い」
「苦い経験」「苦い記憶」のように、「苦い」には「辛い」を表す意味があります。
このような「辛い」を表す「苦い」は、쓰라리다(スラリダ)を使います。
苦い=辛い
この쓰라리다(スラリダ)は、「苦い思い出」などの辛い経験に対して用いられる単語です。
使い方
쓰라리다(スラリダは、쓰라렸어요(スラリョッソヨ)と使います。
また、もう少し丁寧に表現したい場合には、쓰라립니다(スラリンニダ)と表現します。
それから、「苦い経験」のように「苦い」と言いたい場合には、쓰라린 (スラリン )という言い方で表します。
ですので、「苦い経験」は、쓰라린 경험(スラリン ギョンホム)となります。
また、「苦い記憶」と言いたい場合には、쓰라렸던 기억(スリャリョットン キオク)となります。
これらは、丸暗記してしまえば、いろいろな場面で使えるフレーズです。
ちなみに、「苦い思い出」は쓰라린 추억(スラリン チュオク)となります。
今回のお話のまとめ
今回は韓国語「苦い」についてお話させていただきました。
韓国語の「苦い」には3つの単語があります。
쓰다(スダ)、씁쓸하다(スプスルハダ)、쓰라리다(スラリダ)の3つです。
쓰다(スダ)は、「苦いコーヒー」などの味を表す「苦い」に対して使われる単語です。
また、씁쓸하다(スプスルハダ)も味に対しての「苦い」を使うことが可能です。씁쓸하다(スプスルハダ)を使った場合は、「少し苦い」という意味になります。
それから、씁쓸하다(スプスルハダ)の場合は、「苦々しい表情」といった「苦い」を比喩的に使いたい場合にも使えます。
最後に、쓰라리다(スラリダ)です。
この쓰라리다(スラリダ)は、「辛い」を表す「苦い」に対して使われます。
「苦い経験」「苦い過去」「苦い思い出」「苦い記憶」といった、自分にとって辛い経験になるものに使われる単語です。
このように、韓国語の「苦い」には主に3つの単語があります。これらの単語を用いて、「苦い」を使った表現が少しでも楽にできるようになれば幸いです。
長文読んでいただき、ありがとうございます。