韓国語で「どうぞ」は何?辞書には載っていない「どうぞ」の使い方

韓国語

「どうぞ」にあたる韓国語には、어서(オソ)があります。

 

人に何かをおすすめしたいのに、

「どうぞ」という単語が分からない!

 

こういった、モヤモヤした気持ちにサヨナラしませんか?

 

「どうぞ来てください」

「お先にどうぞ」

 

「どうぞ」というコトバは、豆腐のように掴みどころが難しいタンゴです。

 

実は、「どうぞ」を表す어서(オソ)には、使えない場面があるのです。

 

今回は、

 

韓国人妻をもつ私が、

韓国語「どうぞ」について、色々とお話させていただきます。

 

 

1.「どうぞ」は韓国語で何?

 

「どうぞ」というコトバは、相手に物事を勧めたり、行動を促す時に用いられるコトバです。

 

・どうぞ食べてください。

・どうぞお越しください。

 

こういった行動を促す「どうぞ」は、韓国語では어서(オソ)を用います。

 

어서(オソ)

オソ

어서

早く・どうぞ・よく

 

어서(オソ)には、本来、「早く」「どうぞ」「さあ」という意味があります。

 

例えば、韓国のお店や食堂に行けば、어서 오십시오(オソ オシㇷ゚シオ)、오서 오세요(オソ オセヨ)というコトバがあります。

 

この2つの言葉は、「いらっしゃいませ」という意味になります。

 

「いらっしゃいませ」というコトバは、もっとかみ砕いて言えば、「どうぞ(よく)、おいでくださいました」という意味になります。

 

つまり、어서(オソ)には、「よく・どうぞ」という意味が込められているのです。では、具体的に使い方の例をみてみましょう。

 

使い方

・どうぞ来てください。

オソ オセヨ

어서  오세요

 

先ほどのお話では、어서 오세요(オソオセヨ)は『いらっしゃいませ』とお話しました。

 

ですがそれは、お店の従業員の方や、ショップの店員が使った場合です。

 

普段の会話の中で、어서 오세요(オソオセヨ)を使う場合は、「どうぞ来てください」という意味になります。

 

・どうぞ食べてください。

オソ デュセヨ

어서  드세요

 

日本語にも「食べる」の尊敬語がありますよね。それと同じように、韓国語でも尊敬語があり、食べるの尊敬語は、드시다(デュシダ)が用いられます。「召し上がってください」という意味になります。

 

・こちらにどうぞお座りください。

イッチョグロ オソ  アンジュセヨ

이쪽으로  어서  앉으세요

 

・どうぞお入りください。

オソ デュロオセヨ

어서  들어오세요

 

このような感じで、相手に行動や物事を勧める「どうぞ」は、어서(オソ)を使います。

 

何だ!ちょう簡単じゃん!!

 

このように思われた方も多いはずです。

 

ですが実は、「どうぞ」には、어서(オソ)では表現できない場面も多いです。

 

そこで、어서(オソ)では表現できない場面について、お話させていただきます。

 

 

3.어서(オソ)が使えない場合

 

어서(オソ)が使えない場面は、どんな場面なの?

 

このように思われた方も多いはずです。어서(オソ)が使えない場面とは、例えば、

 

A:「ここに座ってもいいですか」

B:「どうぞ」

 

このような会話です。

 

つまり、「~してもいいですか」という許可を求める質問に対して、答えを言う場面をイメージしてみてください。

 

こういった返答する場面で使われる「どうぞ」には、어서(オソ)は使うことが出来ません。

 

もう1度先ほどの会話で考えてみましょう。

 

A:「ここに座ってもいいですか」

B:「どうぞ(座ってください)」

 

この会話で使われている「どうぞ」の後には、「座ってください」というコトバが省略されているのです。

 

韓国語では、「~してもいいですか」という質問には「イエスか ノー」で答えることが一般的です。

 

ここからは、実際の会話例で少し詳しく考えてみましょう。

 

■会話の例

 

【会話1】

A:「入ってもいいですか?」

    デュロガド デヨ

A:「들어가도  돼요?」

 

B:「どうぞ(入ってください)」

       デュロ オセヨ

B:「들어   오세요」

 

【会話2】

A:「1つ聞いてもいいですか?」

         ハナ ムロバド デヨ?

A:「하나 물어봐도 돼요?」

 

B:「はい、どうぞ(聞いてください)」

        ネ、ムロボセヨ

B:「네, 물어보세요」

 

【会話3】

A:「ここに座ってもいいですか?」

        ヨギヘ アンジャド デヨ

A:「여기에 앉아도 돼요?」

 

B:「はい、どうぞ。」

        ネ、アンジュセヨ

B:「네, 앉으세요」

 

この会話の形にあるように、許可を求める相手に対する返答として「どうぞ」と使う場合には、「どうぞ~してください」を用います。

 

ですが、ここで大きな問題があります。

 

それが、動詞を知っていないと返答できないという部分です。

 

例えば、

 

A:「そこに座ってもいいですか」

 

という質問に対して「すわってもいいですよ」の「座る」という単語が分からないと、回答に困るケケースがあります。

 

こんな時は、韓国語で「はい」を意味する네(ネ)を使うだけで、答えの大部分は補えます。そして、なんと、実はもう1つめちゃくちゃ便利な単語が存在します。

 

これは、個人的にはかなり使えるおすすめの単語です。

 

そこで、最後まで読んでいただいた方に、この使える単語をご紹介させていただきます。

 

4.おまけ情報

 

「~してください」という許可を求める質問に対して、答える場合は、「はい」を意味する네(ネ)以外にも実は使える単語があります。

 

それが、그러세요(クロセヨ)です。

クロセヨ

그러세요

そうしてください。

 

그러세요(クロセヨ)には、「そうしてください」という意味があり、許可を求める質問に答える際に、非常に使える単語です。

 

例えば、

 

A:「少し、休みたいです」

B:「どうぞ」

 

こういった会話があったとしましょう。

 

こういう場面で、「どうぞ」と言いたい場合に、もしも休むという単語を知らなくても、그러세요(クロセヨ)という単語を知っていれば、この場面で使うことが出来ます。

 

그러세요(クロセヨ)の良いところは、オッケイというサインを그러세요(クロセヨ)という文だけで表現できる点です。

 

ちなみに、「ダメだ」と言いたい場合は、안 돼요(アンデヨ)を使うことで、相手にノーだと表現する意思表示になります。

 

5.今回のお話のまとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、韓国語の「どうぞ」について、色々とお話させていただきました。

 

【どうぞの使われ方1】

어서(オソ)

相手に物事を勧めたり、

丁寧に行動を促す時。

 

例)

どうぞ食べてください。

 

一般的には「どうぞ」にあたる韓国語は、어서(オソ)が用いられます。この어서(オソ)が使われる場面としては、

 

・どうぞお入りください。

・どうぞ食べてください。

 

こういった、相手に丁寧に物事を勧めたり、行動を促す時に使われる「どうぞ」です。

 

それから、もう1つの「どうぞ」は、許可への答えとしても使われます。

 

【どうぞの使われ方2】

(으)세요(ウ)セヨ

どうぞ~してください

許可に答える時

 

「~してください」という質問に対して、「どうぞ(~してください」と答える時に使われる「どうぞ」です。

 

それから、答える時に単語が分からなくても、네(ネ)や그러세요(クロセヨ)という単語を覚えているだけで回答に困らないので、覚えておくことをおすすめします。

 

「どうぞ」というコトバは、よく使われるコトバです。ですので、色々な場面で使っていただけると幸いです。

 

今回の記事が、少しでも役に立つ記事になれば幸いです。

 

長文読んでいただき、ありがとうございます。

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